「こころ」/夏目漱石

 高校のときに教科書で読んだはずなんだけど。でも改めて読んでみて「この小説をどう頑張ったら一部だけ切り抜けるんだ!?」と思ってしまった。すべてを知ってこその“先生”の告白ではないか。当時の授業がどんなものだったかも覚えていないし、そこで何を得たかも覚えてはいないが、多分くだらなかったんじゃないかと思う。

 「こころ」の中の出来事を並べて物語を書くと、ただの陳腐な恋愛ものになるかもしれない。しかし夏目漱石は違う。その恋愛とか友情とかいうものを、主人公の心の中からのみ描くのだ。文庫本を読みきると分かるが、“先生”の手紙による告白は、全体の半分にもなる。全体の半分ものページを割いて、心の内面をひたすらに記しているのである。
 タイトルが「こころ」である理由もよくわかる。

 それだけ書いて、先生が気付いたことは『おれは策略で勝っても人間としては負けたのだ』というところなんだけどね。今の時代からみれば、こんな当たり前のことは中学生でも気が付くし、そこらへんのアニメとかでも出てきそうなシチュエーションだ。しかし、これを必死に描いた時代と夏目漱石にどっぷりつかってしまった。

 今年はちょくちょくこんな有名作品振り返りなんかもやっていこうかと。ただ単に次に読む本が思いつかなくなっただけのことだけど。

中休み

 ようやく水曜日。雨も一応上がって、今週のなかでは一番まともだったかも。

 朝から「めざましテレビ」羞恥心が歌を歌っていた。おかげで一日中頭の中でその曲が流れてしまって、なんかそんな自分が恥ずかしい。

 夜にまたヘキサゴンを見てしまって、また嫌悪感。あれ、なんかネガティブイメージの3単語ばっかり出てくるなぁ。

暴風

 朝から雨と風がひどかった。雨はそれほどでもなかったのかもしれないんだけど、台風のような風と一緒になってものすごいことになってました。
 こういう日は大体混むので、早めに出発したんだけど会社に着いたのはいつもと同じぐらいの時間だったし、服がびしょ濡れという要らないおまけ付き。通勤だけでどっと疲れが出ちゃうよ。

 仕事中が眠くて眠くてしょうがない。まだ全然疲れが取れていないのか、春眠暁を覚えずなのか。そんないい天気でもないけど。
 今日も早めに帰って早めに寝る。予定だったけどやっぱりそんなには早く寝られず。疲れは溜まる一方なり。

「レインツリーの森」/有川浩

 障害者について、ものすごく久しぶりに考えさせられた本。思い返すと、障害者について考える機会は中学を卒業してからほとんどない。中学校のときは、半ば無理やり考えさせられたわけだ。
 というのは、健常者の意見かもしれないね。

 「図書館戦争」シリーズとのコラボレーション企画。図書館戦争で登場するある1冊の本が、実際の本として
 有川節が炸裂しているというか、やっぱり激甘なのです。細やかさとかも表現されていてとてもよいです。

 身の回りに障害者といえる人がいない僕とかは、実際に友人にそういう人ができたときに、普通に接せるのだろうか。普通にすることっていうのは多分ものすごく難しくて、逆に気を遣っているだけで相手に不快な思いをさせてしまうかもしれないし。
 難聴者と付き合うということはどういうことなのか。健常者視点から、どんなに思いやってもそれは好意的に受け取れることと、嫌がられてしまうことがある。お互いに歩み寄って、よく話して、それでもぶつかってしまうけど、そんな付き合い方がちょっと苦しいけど愛に溢れてる、そんなことを感じた作品でした。

録音

 昨日から準備していたラジオをPCに取り込む作業もうまくいって、これでラジオ英会話が録音できるってもんです。これで問題もすべて解消。
 いや、講座をちゃんと聞く時間を作るというある意味一番難しい問題だけが残っている気もしますが。そこは気力でカバー。

 土日はほとんど何もしてなかったんだけど、疲れてたからちょうどよかったかも。来週一週間分の元気には足りない気もするけど、また頑張りましょう。

充実土曜日

 なぜか早起き。朝からシャワーを浴びて洗濯機を何回か回す。その隙に掃除。素晴らしく効率的、無駄がない。実家からの荷物も届いて万事順調。

 午後はラジオをPCに取り込むための配線をいろいろいじくってたんだけど、どうやらケーブルがよくないらしくて無理だった。出かけるのも面倒くさかったので、ケーブル物色は明日に。

 夜は「めちゃイケ」。恒例の期末テスト企画だったんだけど、まぁ今までほどの面白さも特になく。あっちゃんは賢いんだなぁということを認識したぐらいか。

メロンパン

 朝会社へ行くバスに乗り込んだら、向かいの人が同じ作家の本を読んでた。違う本だったけど。やっぱり東野圭吾は人気です。

 さて、今日は会社の飲み会がありました。といっても新人発表お疲れ様会みたいなもので、ふぐ料理をタダで食べさせていただきました。ご馳走様です。季節はずれだけどね。

 そのお店に向かう途中に、地元にはないサンクスがあったので立ち寄ってみた。サンクスといえばちょうど1年前、慣れない寮生活(2週間だけど)をはじめたばかりのとき、近くにあるコンビニがサンクスで、いつもここでメロンパンとコーヒーを買って朝ごはんにしていたのを思い出した。
 ふと、いまでもあのメロンパンはあるのだろうかと思って、パンコーナーに行ってみた。そしたら あ り ま し た !
 パッケージは変わっていたけれど、メロンパン独特のパン生地の上に甘いざら目状の砂糖がかかっているパン。これだよこれ! 思わず購入してきました。

 味はほとんど変わってないと思う。1年前を思い出す味。うん、また1年後に買いに行こう。

 

「図書館危機」/有川浩

 ラブコメ?になってきている図書館戦争シリーズ第3巻。

 ただ、人数がそれなりに多いこのシリーズなのに、すべての登場人物にきちんとスポットを当てて、きちんと個性を描いているところがさすが有川浩。それぞれいい感じになってきて、恋愛面では次の4巻でどのようなゴールを見せるのか楽しみです。

 一方、図書館隊としての成長ぶりも見逃せない。それぞれが得意不得意がある中で助け合って成長していたり、郁本人の部分では両親との決着をきちんとつける場面があったり。

 本当にいろいろあったこのドタバタ図書館戦争も、あと1巻です。“大人になってもまだ若い”ところが今の自分と近いんだよね。そんな笠原たちにちょっと励まされたりしていた今日この頃。終わってしまうのがちょっと寂しいような。

物価上昇

 あら奥さん! そういえば最近、物価高すぎません?

 とりあえずパン。安売り食パン1袋148円がデフォルトって! 以前は128円程度だったように記憶しておりますが。ヨーグルトも高い。以前は4個パックのようなやつを128円とかで売ってたのに、今は198円とかが当たり前。高い。さらに野菜ジュースとか100%果汁ジュースとか、朝の目覚めによさそうなジュースも高い。
 そんなわけで、朝食費が大打撃を受けてます。でも食べないのは嫌なのでしょうがなく食べてます。

 あと、NHKラジオ講座のテキストも値上がり。うちのガス代も異常な高値。とりあえず何でもかんでも物価上昇で大変です。生活苦だ。

新年度

 あっという間に新年度になってしまいました。うちの会社は1月スタートなのであまり実感はないのですが、社会人になって2年目に入ったということでもあり、ちょっと感慨深いものです。
 とはいえ、会社生活は何も変わることなくいつもどおりの日常でした。別にいきなり新入社員が現れるわけでもないし。

 結局はこういう普段の日々が積み重なって一年や、一生が出来ていくんだと思うわけです。その時々のスパイスが肝心です。