「レインツリーの森」/有川浩

 障害者について、ものすごく久しぶりに考えさせられた本。思い返すと、障害者について考える機会は中学を卒業してからほとんどない。中学校のときは、半ば無理やり考えさせられたわけだ。
 というのは、健常者の意見かもしれないね。

 「図書館戦争」シリーズとのコラボレーション企画。図書館戦争で登場するある1冊の本が、実際の本として
 有川節が炸裂しているというか、やっぱり激甘なのです。細やかさとかも表現されていてとてもよいです。

 身の回りに障害者といえる人がいない僕とかは、実際に友人にそういう人ができたときに、普通に接せるのだろうか。普通にすることっていうのは多分ものすごく難しくて、逆に気を遣っているだけで相手に不快な思いをさせてしまうかもしれないし。
 難聴者と付き合うということはどういうことなのか。健常者視点から、どんなに思いやってもそれは好意的に受け取れることと、嫌がられてしまうことがある。お互いに歩み寄って、よく話して、それでもぶつかってしまうけど、そんな付き合い方がちょっと苦しいけど愛に溢れてる、そんなことを感じた作品でした。

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