個人的ベストブック2010「最高の一冊賞」

2010年に読んだ本の中で、お勧めしたいと思った本を勝手に書きます。

今年の「最高の一冊賞」は、冲方丁の「天地明察」に決定です!

天地明察の感想を書いたときにも書いたけど、
何度か失敗をするのだが、その結果「失敗もまた大事」という、理学の哲学を得る主人公。
そのあたりがしっかり描けているところが感動する。

初めて時代小説を読んだ気がするが、こんなに面白いとは思わなかった。
間違いなく人におすすめしたい、是非読んでほしい一冊です。

レビューをして思うこと2

 もう少し思うことがあるので続き。

 新しい作者の文章を読むのは、とても力が要ることがある。たとえば僕の場合はモリミーこと森見登美彦先生の文章。
 はじめ、マジメな文章だと思って「太陽の塔」を読んだ。京都の陰湿大学生の生活を描いた文芸作品だと思って読んでたんだけど、さっぱり理解ができなかった。どこが面白いんだ、と。
 けど、続けて森見登美彦先生の文章を読んでいったら、驚くほどにはまっていきました。ああなんだ、この人の妄想をひたすら書いている作品なんだ、と分かるとあとは簡単。森見先生の妄想の中にただ身を委ねればそれで楽しめるのである。

 また、読後の感想っていうのは、かなり読み手のバイオリズムに左右されているように思う。自分がほしいと思っているジャンルを、ほしいときに読めればぴたっとはまるし、心が狭いときに読むと、ちょっとでも気に食わないと面白いとは思えなくなってしまう。

 だから、アマゾンのレビューも、僕のレビューも、だれも気にせず、自分が読みたいと思う本を読んだらいいんだよ、多分。

レビューをして思うこと1

 この日記では、読んだ本の感想を書いています。レビューというほどでもないし、一番正しい表現は「読んだ本の記録」というだけですが。

 そういえば、なんではじめたかというと、僕がどれぐらいの本を読んでいるのか記録しておきたかったというのと同時に、こういう記録をするほうが、ちょっと強制的に本を読めるという両方の理由があります。こうしないとサボっちゃうからね(汗

 ちなみに、どうやって本を見つけているかというと、まずはお気に入りの作家の本は絶対読みます。いまのベスト3は、伊坂、有川、誉田哲也です。
 そして、新しい作家の見つけ方はひたすら「ジャケ読み」とか「タイトル読み」。ジャケットとか、タイトルに心が惹かれたら、とりあえず読んでみる! はずれても気にしない!

 ジャケ読み、タイトル読み、流行らせていきますよー!

 で、読書レビューとかを書いてますが、基本的には悪口は書くつもりは無くて、よかったところを書くようにしています。誰にでもオープンにしている記事なのだから、これを見た人が読みたくなるようにしたいなあと思うんです。
 だから、たまに「あまり面白くない」みたいなことが書いてあるのは、相当面白くなかったときです(汗

個人的ベストブック2008「最高の一冊賞」

 最後は今年のお勧めを紹介する、「最高の一冊」賞です。毎年やってたら最高の一冊もどんどん増えちゃうけど。

●最高の一冊賞
 いよいよメインの最高の一冊賞です。さっそく発表。

 今年の最高の一冊賞は、「モダンタイムス」/伊坂幸太郎にします。「ゴールデンスランバー」と迷ったし、どっちでもいいよ。とにかく今の伊坂先生の最高傑作だといえます。
 ちょうど僕ら20代ぐらいの人が、政治や世の中に対してもやもやと思っている部分がピックアップされていて、ハラハラさせながらも、もどかしさとかを世の中にぶつけてくれる。他書には「考えろ、考えろ」という名セリフが出てきますが、僕達読み手は、常に考え続けていないといけないんだ、ということを思わされます。
 とにかく読んで、何かを考えてほしい一冊。来年も期待してます。

個人的ベストブック2008「青春時代に読みたかった賞」

 3つの賞で、2つ目は××賞。毎年臨機応変に名前を変えようと思っている賞です。今年は「青春時代に読みたかった賞」です。

●青春時代に読みたかった賞

 青春時代に読みたかった賞受賞作は「武士道シックスティーン」/誉田哲也に決定!

 悪く言うと「漫画みたい」といわれちゃうかもしれませんが、それでもいいんです。中高生が楽しく読書をできるというのは大事なこと。そして中身もとってもよい。青春と女の子同士の友情が描かれていて、本当にカッコいい物語だと思います。
 部活をやって辛かったり楽しかったりする中高生に、そしてそれを懐かしく思う大人のみなさんに、是非読んで欲しい1冊です。来年は、他の作品も読んでいきたいなあ。

個人的ベストブック2008「意外賞」

 さあ、今年もやってまいりました第1回個人的ベストブック賞。いや、初めてだけど。

 今年読んだ本は全部で57冊。目標の年間50冊は突破してました。その中で、個人的によかった本、作家さんをこれ以上なく勝手な判断で紹介します。基本的には3つの賞を用意してます。今日は意外賞。

●意外賞
 本屋でパッと見て、タイトルやジャケットがよかったから読んだら、意外にも面白かった! 次もこの作家の本読もう!という本に贈呈します。とてつもなく失礼な賞です。

 意外賞受賞は、「阪急電車」/有川浩に決定!

 個人的に有川旋風が巻き起こったイズミですが、そのキッカケを作った本がこれでした。本屋に平積みされている「阪急電車」を見た偶然、1年前まで大阪に住んでいてちょうどそれを懐かしく思う偶然、そしてその小説がとてもほっこりする暖かさにあふれていた偶然。
 そんな偶然が重なり合って、僕は有川さんの小説に出会いました。これを意外賞という賞にしてしまうのは本当に申し訳ないのですが、それぐらい印象深い本なのです。今ではどっぷりつかってしまっている有川ワールドに、是非あなたも足を踏み入れてみませんか。

※有川先生、関係者の皆様、失礼な賞に選んでしまい、申し訳ありません。賞の名前はジョークです。でも大好きな気持ちに偽りはありません。