思い出の教師シリーズ

今日の日経新聞に、

自分や他人の配偶者を、あなたはどのように呼びますか――。男性は「夫」「旦那」「主人」、女性は「妻」「嫁」「奥さん」「家内」など日本語には配偶者に関する表現がいくつも存在するが、どのように呼ぶのがふさわしいのだろう。日経ウーマノミクス・プロジェクトが実施したアンケート調査から、配偶者の呼び方に関する悩みを探った。

という記事がありまして。この手の話って定期的にネットニュースやTwitterとかで話題になると思いますが、この話題を見ると思い出すのが中学校の時の国語の教師のことです。

それまで学校の勉強ぐらいしかしてきていなかったので、性差別とかは言葉で聞いているけれど実感したことがなかったのでしょう。そんな中、何の授業の時だったかは忘れましたが、国語の女性の教師がこの話題を出してきたのです。

「私、奥さんって呼ばれるの嫌いなのよね。主人っていうのもちょっとね。なんで男性が主と決めつけられているのかしら。みんなも普段使っている言葉の意味を調べたり考えたりしてみてね。」

なぜ覚えているかというと、こう言われたとき、言ってみれば目から鱗というような気持ちになったのです。それまで、「差別はいけません」というのは授業で分かりやすーく説明されるわけですが、意外と身近に、しかも古くから根付いている「見えない」差別のようなものも存在するんだな、ということを感じた初めての瞬間だったのだと思います。

30年たっても覚えている授業って、あるもんだなあ。

その論調は

最近、「新型コロナウイルスを発生させたのは中国なんだから」というような論調が多い。

確かに中国側は中国側で、
「いち早く危機を脱して、中国は偉大だ、世界を救うリーダーである」というアピールをしていて、
これはこれで如何にも中国らしいというか、まあ呆れてものが言えないという感じなのですが、
だからといって、ウイルスの原因を作った中国を責めるのはやめておいたほうが良い。

新型ウイルスなんて、どこの国で発生してもおかしくないわけで、
アメリカだって日本だって(日本は国土が少ないから確率論的には少ないかもしれないけど)
その可能性があるのに、今そういう言い方をすると、
将来自国で新型ウイルスが発生したときに何も言えなくなってしまうぞ、と危惧するわけです。

甚大な被害

岡山あたりの大雨による冠水被害がすごいことになっていて、
こないだの地震よりも死者が多いんだから怖い。

昔は、「地震、雷、火事、親父」と言ったものだけれど、
今や地震が一番怖いなんてことはなくて、
暴雨台風、津波、火事、地震ぐらいかもしれない。

受信料のはなし

今日一番のニュースはNHK受信料の話。

色んな所で言われてるから書くほどのことでもないけど、
受信料が必要なのは分かるけれど、この21世紀、スクランブルというテクノロジーがいくらでもあるのに、
見たくないという選択肢が用意されないのはよくわからない。
ルール制定した時代とは全く違うし、そういうことをやらないで何が公共放送だ、と思う。
8K実験放送やってる場合じゃなくね?

それでも、みんなが必要だと思うような公共放送をやっている自負はないんだろうか。
やってる自覚があれば、スクランブル+必要な人だけ契約という形で、NHK側もまったく問題ないはずなんだけど。
NHK側が何を考えているのか、なんか、よくわかんないね。

イクメンと女性参画

女性管理職を○%に、って、そういうことを言わないと管理職を増やせない体制の組織です、っていうことを証明してるよね。
だから嫌い。

イクメンっていう言葉、男性は育児参加に積極的でないことを前提にされてるのに、メディアとかで取り上げ過ぎじゃない?
だから嫌い。

そんたく

去年くらいからかもしれないけど、気づいたらやたら忖度という言葉が流行る。
あっちも忖度、こっちも忖度。
でも、あえていえば、忖度って日本人は誰でもやってるんじゃないかなあ笑

政治はああやってマスコミに暴かれるからいいけど、
会社で行われる忖度なんて、だれも声を上げる人がいないから、余計にたちが悪い。

スーパーブレイン

ヤマトの値上げのニュースがやたら報道されてますが、
そういえば、値上げのニュースの前から配送員の負担がすごい、再配達が多くて大変なんだよ、もう人手不足で大変なの、
みたいな、ヤマトは苦境に立たされているという内容のニュースが連日報道されていましたね。

これによって、世論が「ヤマト大変だ」という気持ちになったところで、
値上げを発表することで、世間的に「まあ、あれだけ大変ならしょうがない」と思う人が多かったのではないでしょうか。

で、これなんですが、
どこかのサイトの記事にもなってましたが、ヤマトの戦略なんだと思います。

世論を誘導するニュースを報道して、その後に値上げを報道することで、世論に反発をさせないという、すばらしい戦略。
しかも、ヤマトの最大の強敵は世論よりもAmazon。
しかし、世論がこれだけ「ヤマトかわいそう」になると、Amazonという強敵と交渉するときも、
有利な状況でテーブルに向かうことができますよね。

これを考えたのが、ヤマトの人なのか、どこかのコンサルなのかはしりませんが、
本当に素晴らしい戦略だと思うし、こういうことを気づかれないような形でやることができれば、マジ楽しい仕事だなあ。
なーんて。