レビューをして思うこと2

 もう少し思うことがあるので続き。

 新しい作者の文章を読むのは、とても力が要ることがある。たとえば僕の場合はモリミーこと森見登美彦先生の文章。
 はじめ、マジメな文章だと思って「太陽の塔」を読んだ。京都の陰湿大学生の生活を描いた文芸作品だと思って読んでたんだけど、さっぱり理解ができなかった。どこが面白いんだ、と。
 けど、続けて森見登美彦先生の文章を読んでいったら、驚くほどにはまっていきました。ああなんだ、この人の妄想をひたすら書いている作品なんだ、と分かるとあとは簡単。森見先生の妄想の中にただ身を委ねればそれで楽しめるのである。

 また、読後の感想っていうのは、かなり読み手のバイオリズムに左右されているように思う。自分がほしいと思っているジャンルを、ほしいときに読めればぴたっとはまるし、心が狭いときに読むと、ちょっとでも気に食わないと面白いとは思えなくなってしまう。

 だから、アマゾンのレビューも、僕のレビューも、だれも気にせず、自分が読みたいと思う本を読んだらいいんだよ、多分。

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