沈金体験

KITTEの地下で、福井県の物産展的なことをやっていた。
越前工芸品などを中心に販売していたり、実際に職人さんが来て実演していたりしていた。
体験コーナーもあって、越前和紙作りと沈金体験ができるというものだった。

一緒に行っていた方が沈金に興味があると言っていたので、体験してみることにしました。
沈金とは漆器に傷を入れて、そこに綺麗に金を埋め込んで美しい模様を描く手法で、
高級漆器に模様が付いているものは、この手法によって模様が描かれているのだそうです。

彫刻刀のようなノミのような道具で、漆塗り(今回は体験なので、本物の漆ではないだろうけど)の板に模様を付けていきます。

初めにプラスチックの板で練習させてくれたのだが、これが本当に難しい。
先生が教えてくれるのだが、まったくもってまっすぐ線が引けない。
絵を書くとなると、その曲げていかなければならないのでさらに難しい。
10分ぐらいひたすら板に傷を付けていくが、うまくいく気がしないぞ……

そうこうしているうちに本番の板に絵を描いていく時間です。
一度傷を入れてしまうと、もう元に戻れない一度きりの作業。
でも大抵うまく線を引けることはなくて、思ったより長くなってしまったり、
思った角度に曲げることができなかったりと、うまくいかないものです。

最後に彫った溝に漆を塗り込み、そこに金粉を入れ込んでいくと完成です。
しっかり金を埋め込んでいくから、沈金というそうです。

たった500円で、興味深い体験ができました。
ぜんぜん絵は書けなかったけど、面白い体験でした。

2016-07-16 15.09.28
●練習用の台