算数脳

スマホゲームの「ツムツム」を結構やっていて、その中に「コイン増量」というものがある。
通常のゲームに加えて、この「コイン増量」モードを選択した場合は、
手持ちの500コインを消費する代わりに、ゲーム終了時にもらえるコインが増えるというもの。
しかし、ゲーム画面では「コインが?%増加」としか表示されていなくて、一体どれぐらい増えるの?と思う人がほとんどのはず。

そろそろコインにも余裕が出てきたので、実験をしてみることにした。
すると、10%増し、30%増し、50%増しあたりが良く出る。
10%よりは30%のほうが確率が高いようで、20回やった時点では、10%増しが2回、30%増しと50%増しが9回ずつ、とまあ30%増し以上が出ることの方が多いようだ。

試行回数が少ないので何とも言えないが、
30%増しで元を取るためには、コンスタントに1700コインぐらいを取れないと、このコイン増量をやる意味はない。
逆に1700コインぐらい稼げるのであれば、これを利用した方がよいという計算になる。
僕はこのラインぎりぎりぐらいだけど、それなら面白いからコイン増量を選択してしまうよね。

今日書きたいのはこの先の話で、
こうやって、ゲームにおいてこうやって統計を取ったり、データを調べたりしたことがある人は、どれぐらいいるのだろう。
実は今回この作業をしていてあることを思い出した。
というのは、はるか昔小学生の時に、
SFCのサッカーゲームで「キャラクターのシュート決定率」を調べようと、ゲームしながらデータを取っていたことを思い出したのだ。

当時はまだ小学生中学年ぐらいで、統計とか確率とか分数という概念もあまり知らなかったはずなんだけど、
10回中3回シュートが決まる選手と、10回中4回シュートが決まる選手なら、4回決まったほうが確率が高い、という
なんとなくの感覚で計算していたのだろう。

当然、当時の調査はあまくて、ゴールとの距離とか位置といった、
ゴール決定確率に関係しそうなパラメータを見逃していたので、調査としてはだめなんだけれど、
こういう「ゲームをしていても調査する」という考え方は、後になって思うとこれが算数のルーツか、と思わされることになる。

一つの現象を、科学的に調査するという気持ちを忘れないと、ツムツムのような単調なゲームも面白くなるものです。