「ブリッジ・オブ・スパイ」

舞台は冷戦戦時下。
ソビエト側スパイの弁護人を任されることになった弁護士ドノヴァンが、
運命のいたずらか、東ドイツで捕まったアメリカ人スパイの救出を任されることにになってしまう、という物語。

確かにこの弁護士ドノヴァンはやり手。
将来アメリカ人スパイが捕まった時に交渉のカードになるからと、世論に逆らいながらもソビエト側のスパイを死刑にしないよう画策。
この画策はうまくいくが、やはり世論を逆撫でしてしまい、一時期は家族ともども世間から冷たくあしらわれることになる。

しかし、この予想が見事に当たり、アメリカ人スパイとの交換のカードとして使うことになり、その交渉を任されてしまう。
最後の最後でも、この弁護人の交渉力がものをいい、しっかりと有利な交渉をまとめあげる。

スピルバーグ監督作品だと言うのは、まったく気付いていなかったのだけど、
さすがというか、こういう事実をもとにした作品が、素晴らしいクオリティで完成させられるこの力量こそ、
スピルバーグ監督の素晴らしさなのかと、改めて発見した作品だった。