とりあえずBBSにメモっておいたこと。
・映画版の方がストーリーとしてうまく構築されている。感動用?
・ストーリーに直接関係あるワケじゃないけど気に入ったセリフのメモ。p.70 l.5(l.8~)。このセリフって映画版にあった?
・その代わり原作は映画版よりも、主人公たちに死ぬことや生きることの意味について語らせている。最終的なフォローも◎。
やっぱり、映画版に比べると、ストーリーの展開に穴が多い。ただ、主人公2人の会話の内容が面白い。映画ではカットになった部分も含めて、いいやりとりが多い。
映画版は、本当によく細かいところに伏線を張ることが出来ている。より感動を誘うようなストーリーにできあがっていて、完成度が非常に高い。
柴咲コウの役どころについては、基本的に小説版が本当のストーリーだ! という人にとってはとってつけた役なわけだが、映画版を本来の完成形とみなすなら、やはり必要不可欠な役柄。
文庫版では、朔太郎のおじいさんが本当にいい役。映画版で写真屋のおじさんに変わられたが、その写真屋のおじさんと柴咲コウの役を二役こなしているようなもの。その分、一人に重荷を負わせすぎているので、映画版でその部分を分散させているのはよい方法かと。 結論。小説版、映画版はちょっとずつリンクする、別のストーリーだと考えることもできる。どちらも良いところがある。
ただ、一般ウケすることや、より緻密な文章という完成度を考えると、映画版の方に軍配。
ってなところです。とりあえずこれで「世界の中心で、愛をさけぶ」の感想文はおしまい。
なんか、BBSでは異様に盛り上がってしまいましたが。まだ読んでない人、観てない人は、観ることをお勧めします。とてもいいですよ。