「桐島、部活やめるってよ」

原作を先に読むべきだったと後悔。

ネタばれになりそうだから全体像を書くことができないんだけれど、
映画だけを見ると、伝えたいことが分かるような分からないような、
もやもやした感じで終わってしまう。

だからこそ実際に原作ではどのように描かれているのかが気になる。
たぶん原作ですべての謎が明かされる…、と期待して勝手にハードル上げるフラグ。
原作はもう文庫化されてたっけ?

「ソロモンの偽証」

4時間かけて、これ?というのが正直なところ。

中学校で起きた自殺事件の真相が知りたいと、
中学生が学校で裁判を起こす、というストーリーなんだけれど、
別にその中に特別複雑な伏線もないのに前後篇にしておいて、
それでこの終わり方となると、ちょっとがっかりです。
そもそも小説読んでいればストーリーも分かるはずだし、
映画化するほどの内容でもなかったような。

まあ、時間つぶしにはなるけれど、積極的に見る映画ではないかな、という感じ。

「予告犯」

結末が悲しすぎる。

ネットで粛清を行う犯罪者。徐々に正体が明らかになるに連れて、
なんとも言えない気持ちになってくる作品だった。

歪んだ世の中、労働弱者、そして一度落ちると二度と這い上がれない世の中など、
日本の社会が抱える闇に、無言の抵抗をして、何の意味があったのか。

「ビリギャル」

機内で見る映画がなくてしかたなく、という感じで見た映画。
映画なので家族のストーリーとかを足してドラマ仕立てにしたのは止む終えない。

じゃあ、それを抜いてこの映画から学べることは何かというと。
・ダメだと思い込んではいけない
・きちんとした指導者が必要
・受験において家庭環境は大事
ぐらいじゃないかな?

この子はもともと私立中学に行くために受験している、
本当に何も勉強してこなかった子ではないはずなのに、
それで三教科に絞って二年間勉強して、あれほどか、とは思ってしまったけど。

ひとえに、塾の先生の方針と指導が良かったんじゃないかな、と思いました。

「駆込み女と駆け出し男」

江戸時代、まだ女性の地位が高くなかったころ、
女性が自ら縁切り(離縁)を申し出る場所として、幕府公認の縁切寺とされた東慶寺を舞台にしたお話。
井上ひさしさんの小説『東慶寺花だより』を原作としているようです。

大泉洋の早口言葉と、戸田恵梨香の演技が特徴的ですが、
歴史に疎い僕は、世界観に入り込むまでに少し時間がかかってしまい、
満島ひかり演じるお吟の役回りが良くわからない感じになってしまいました。
もうちょっと歴史や江戸時代に詳しければすんなり理解できたのかもしれません。

ちょっと原作でも読んでみるかな。

「エイプリルフールズ」

エイプリルフールについた嘘が、思わぬ事件を呼び起こす、という映画。
たくさんの人が、いろんな思惑で嘘をついていて、
それらが少しずつ関わっていくことで事件になる。

んだけど、思ってたよりはあっさりした作品になっていて、期待ほどではなかった。
もっと他の人の嘘が別の事件でうまく効いてくるのかと思えば、
大筋では4つのストーリーが並列に動いているだけで、接点はどれも一箇所ずつ。
それだけだと味が薄いから、エイプリルフールの嘘という設定をつけた、くらいのストーリーだった。

「寄生獣完結編」

グロテスクな映像とストーリーの後半は、
なぜ寄生獣が現れたか、というところに焦点が当てられていたように思うが、
後半は内容が薄かったようにおもう。
んー、映画だとシリアスさと気持ち悪さが際立って、おすすめするほどの完成度ではなかった。

なんでも映画化すればいいということでもないですね。

「SPY」

CIAの優秀な分析官、のおばちゃんがなぜか本物のスパイとなって現場に立ち、
事件を解決に導く、というストーリー。

スパイ映画なんだけれど、コメディ。
なかなか痛快に描かれていて、本物のスパイではこうは絶対ならないだろうな、という展開だらけ。
とくに象徴的なのは、男がやってもうまくいかないことを、
女性がやればこんなに巧くやることができる、というものを、絶妙な揶揄加減で描いてくる。

ラストまでしっかりできていて、
期待せず見た映画だったけど、これまたとても面白いと思った映画でした。