「グラスホッパー」

普通の暮らしをしていた人間が、ただただ悪の組織の事件に巻き込まれて、
何とかしようともがくけど、結局は自分の力では何もできないが、事件は解決する、という
あまり見ない展開が繰り広げられる。

餅は餅屋、ではないけれど、一般人は一般人として生きていくのがよいのだと思わされてしまう。
そういうアンダーグラウンドな世界のことは、そちらの世界の人間に任せておくべきで、
何かの間違いでそれが交差してしまうと、とんでもないことになってしまう。
って、これたぶん伊坂先生が伝えたかった話とは違った感想なんだけれどね。

そういえば原作ってどんな感じだったっけな。また機会があったら読み返してみよう。

「進撃の巨人」

有名マンガ「進撃の巨人」の映画二部作の前編。
寄生獣と同じ道理で、初めの方はグロテスクな表現に気持ち悪さが噴き出したけど、
そのうち、なんかストーリーが飲みこめなくて面白くなくなってきた。
後編で巻き返されるのか、そうでもないのか、よくわからないけれど、
とりあえず前半だけ見て「面白かった」というコメントはできないなあ。

キャストが豪華なだけに、なんかもったいない。

「名探偵コナン 業火の向日葵」

名探偵コナンの劇場版の19作目。
今回は、怪盗キッドを中心に描いた作品でした。

いつもの怪盗キッドとなにか違う、本当に怪盗キッドが犯人なのか?
という疑問を持たせながら進むストーリー。
ゴッホの名画「ひまわり」をめぐって、事件が勃発。

いつも裏切らない面白さですが、今回は盛り上がりにはちょっと欠けるかな。
最後のほうでネタばらしもあるけれど、子供たちにはちょっと難しいんじゃないのかなあ。

今年はいよいよ20作目、こちらも楽しみですね。
そういえば、このひとつ前のコナン見たっけ?と思ったけど、見てました。

「アオハライド」

2014年ぐらいに続いた青春ど真ん中映画のうちの一つ。
とりあえず本田翼がかわいいという理由だけで見たけれど、それ以上でもそれ以下でもない。

青春の間はいろんな迷いや、自分で抱え込めるはずもないことまで抱え込んだり、
まあ、人一倍バカなときだけれども、
そんな青春時代は、青春やっていればいいじゃない!ということが
タイトルにも表わされているし、そのまんまの内容だった。

中高生が見てみたりすれば、いいんじゃあないかな。

「天空の蜂」

もし原発でテロが起こされたら、というテーマを描いた作品。
原作は東野圭吾、東日本大震災よりも前に書かれた作品。

原発は問題ない、なんてことを言っているけれど、
本当はそんなこともなくて、問題があるんだ、ということを世に知らしめていたが、
震災後にこの作品が映画化され、フィクションでも笑いごとでもなく、
現実に原発事故が起こりうるんだ、ということを気付かせてくれました。

原作を読んでいないので何とも言えないけれど、
東野圭吾の作品にしては王道過ぎて、その辺は映画監督の好みの問題かな。
機会があれば原作も読んでみたいと思うけど。

「6才のボクが、大人になるまで。」

主人公の男の子を、実際に子供の時から大人になるまで、時間を掛けて撮影したという作品。
映画として描かれるストーリーより、その成長そのものにストーリーを感じる。
どこが面白かったのか、どこが良かったのかうまく説明しきれないけれど、
映画でしか映し出せないような、リアルな日常を映しているような感じだった。

「orange」

個人的に感じたこの映画のテーマは「やるか、やらないか」。
これって、僕が特にここ最近大事だと思っているテーマだ。

例えば、英語の勉強をしたいと思っているけれど、
一方で「まあ、いつかでいいや」といってまだ始めていないわけです。
でも、数日後に急に英語を使う部署に異動になるかもしれませんよね。

いま、食べたいと思っている美味しいご飯屋さんがあるとして、
でも、まあまた今度食べればいいか、と思ってスルーして、
やっぱり食べたいと思っていざ行ってみると、その店がつぶれていたり。
(洋服の買い物でも同じですね。あとで行ってみると無かったり。)

これが、ああ、失敗した、という程度で済ませられることならいいけれど、
人生に関わる選択につながっている場合だってある。

たとえば、この映画よろしく、青春真っただ中でいえば、好きな人に告白するのもそうだし、
年老いた両親がいれば、親孝行するのもそう。
仕事を変えたいと思っていて行動に移せない人も、やりたいことがあるけどやれていないという人もそう。

人生にはいろいろな判断やチャレンジのタイミングがあると思うけれど、
「今できることを今する」ということの大事さを、常に理解しておかなきゃいけないですね。

なんて、映画とは関係ない感想でした。

「オデッセイ」

思わぬ事故で火星に取り残された宇宙飛行士が、助けを待ちながら火星で生きていく物語。
残されたステーションにイモ畑を作り、食糧難を切り抜け、
過去の遺産の通信機器を使って地球との通信を試み、と
DASH村かと思うほどの知恵で困難に立ち向かっていく。

何度となく訪れる試練を、科学の力で克服していくというストーリーに、理系の僕は胸アツです。
好き嫌いが分かれるかもしれないけれど、個人的にはとても楽しめる映画でした。

「スティーブ・ジョブズ」

アップル創始者のスティーブ・ジョブズを、2つの新製品発表を切り口に描いた作品。
「すごい」人のイメージはあったが、映画を通じて描かれる彼は本当に嫌な奴。
個人的には、自分の上司がこういう人だったら、とりあえず距離を置きたいと思うような人物だった。

世の中には当時のアップルのような、奇跡的な才能によってできあがる、
世界を動かすような会社の出現が必要だろうけれど、それは真似することができるものではないと思う。
どんなに彼の成功体験を語り継いでも、それと同じことができる人はそうそう生まれない。

だったら、そんな奇跡的な才能によって出来上がるものすごい会社を1つ作るより、
平平凡凡な努力によって出来上がる、そこそこの会社をたくさん作った方が、
世界経済はうまく回るんじゃないかなあと思っていて。

スティーブ・ジョブズのような人間に惚れこむ人もいれば、嫌だなあと思う人もいるんじゃないだろうか。
確かに彼は天才肌だったのかもしれないが、
普通の会社は組織で回っており、僕はその組織を乱すような言動は個人的には好きではないなあ。

なんてことをこの映画を見ながら思いました。いやあ、映画の感想じゃないな、これ。