アリゾナ州フェニックスのカール・ヘイデン・コミュニティ高校が、
NASA主催のロボットコンテストで参加する他の大学を差し置いて優勝するサクセスストーリー。
そう聞くと、ロボットコンテストの話なのかと言うと、実はそうではない。
この高校、メキシコからの不法移民が多くいる地域の高校で、まあ言ったら「希望」があまりない高校。
不良ばっかり、親も子も入国管理局をおびえている。
不法入国の人間は、ろくな仕事にもつけず、未来への希望もない。
そんななか、ふとしたきっかけでロボットコンテストに参加することになる。
お金もない中、自ら寄付を集め、いかに安く、必要な機能をそろえるかということに頭を悩ます。
コンテストに参加するのは、そうそうたる大学のロボット工学の学生たち。
そんな中「大学生に負けるんだったら格好悪くもないよね」の一言で大学の部に参加する高校生。
自分たちの十倍以上のお金をかけて作られたロボットは、次々とコンテストの課題をクリアする中、
格安ロボットは、どれだけの成果を残せるのか?
高校生の友情とロボコンの物語半分、移民に関する社会問題半分、
そして最後の最後に出てくるほんのちょっとのジョークが、
絶妙なバランスで配合されていて、本当に面白い映画だった。
日本で公開予定がないらしいのですが、
とても面白かったので機会があれば是非見てもらえればと思います。おススメ。