読んでいる最中から「伊坂に似てる」という感想をもったのですが、アマゾンレビューとかを見てみるとみんながそのことを書いていた。みんな思うことは同じだネ。
だけどね、それほど否定的ってわけでもなくて、真似しながらも独自路線をこれから切り開いていってくれるならそれでいいんだ。応援します。
ただし、最近の井坂のように政治や社会問題をテーマにしているわけではなく、どちらかといえば昔の、若気の至りをシニカルに描く作品です。
ということでタイトル読みした1つです。「屋上部」に所属することになってしまった高校生が巻き込まれていく事件。それぞれはバラバラに、突拍子も無く起こる事件が、少しずつ結ばれていって最後は1つとなる。ご都合主義で終わるところも伊坂も得意とするところで、それはそれで痛快に感じて僕的には○。
伊坂のパクリじゃん!みたいなひねくれた心で読まなければ、楽しめると思います。