「六人の超音波科学者」/森博嗣

 久々の謎屋敷登場。犯人があれなのはどうしようもないけど。森博嗣作品に謎屋敷が出てくると、凝ったトリックがあるんじゃないかと考え込んでしまう。悪い癖だ。

 森博嗣の作品を読んでて作中の登場人物の理系的頭脳を垣間見ると、自分と似てると思ってしまう。世の中の理系人間は同じようにこんなことを考えているのかなぁ、って思ったり。
 読んでない人を置いていってしまうけど、今回は紅子たちがピンチになるシーンがあるんだけど、ここでも紅子は理系的に考えて上に逃げたりする。たぶん自分でも同じようなことを考えてしまうのではないかと。いや、咄嗟には無理だとも思うけど(汗
 地震が来たらP波とS波を感知できるか考えて、あわよくば震源までの距離を計算してみたり、ツバメが低空飛行していたら雨なのかなあと思ってみたり(それは違うか?)、結構科学的に物事を見てしまう悪い癖。