「13歳のハローワーク」/村上龍

  「13歳のハローワーク」という本があります。
 この本は、中学生程度の子供に、世の中にはこんなにたくさんの職業があるんです、という職業紹介本です。それぞれの職業が実際にどのようなことをしているのか、そしてどのようなスキルがいるのかというようなことが簡単に書かれています。本当にいい本だと思います。
 この中に歌手という職業があり、次のようなことが書かれていました。

歌が好きなあなたは、歌手という職業を目指すかも知れません。歌手になることを目指す前に、一人でカラオケに行って8時間歌いなさい、それを1ヶ月続けても楽しいと思えるなら、歌手を目指しなさい。

 これは、歌手に限ったことじゃないと思います。どのような職業についても、「なりたい」と思う度合いが本気かどうか、というのは大事です。

 僕は数学を延々やっても飽きません。もちろん頭使うので途中で眠くはなるんですが、飽きません。これは数学が好きだと自慢していいんじゃないかと思うんです。
 みなさんは「これは何時間やっても飽きない」ってものはありますか? 本を読むこと? ゲームをすること? それとも友達とおしゃべりすること?
 自分の才能を活かした職業に就けるといいですよね。