「恋恋蓮歩の演習」/森博嗣

 びっくりした。惰性で読んでいた感もある森博嗣作品だけど、ここにきてこんなに素敵な作品に出会えるとは思わなかった。最後の最後まで騙されてた。非常に森博嗣らしい作品だと。

 事件について今回も何もかけないけど、今回は人物の感情描写が多い。この点は森博嗣らしくないか。全体的には“らしくない”けど、トリックが“らしい”、という困った特性の作品。
 Vシリーズの中では、これまでは「黒猫の三角」の衝撃がお気に入りでしたが、2作目のお気に入り登場です。ぜひ読んで見て。

「しゃべれどもしゃべれども」/佐藤多佳子

 映画化もあって平積みになってたから買ってみた「しゃべれどもしゃべれども」

 主人公の落語家・三つ葉が、何人かの問題を解決するために奔走する話、と簡単に言い切ることはなかなかできない。主人公の落語家自身がそこまで完璧な人間ではない(作中ではあまりそのようなエピソードが挟まれているわけではないが)し、周りのキャラクターもそれぞれ悩みを持って動いていく。
 それぞれの問題を、少しだけ解決して、まだまだ残っているという感じのストーリー構成。目を見張るところはないけど、最初から最後まで読んでいてほっとする感じの文章だった。人間同士のあたたかさを読み取れる。

ひつまぶし

今日は名古屋で遊んでました。地震があったことは電車の中で知った感じで。
とりあえず駅前の東急ハンズでいろいろ買い物。僕は携帯クリーナー買ってました。ずっと欲しかったんだよね(汗

そんで昼ご飯にしようということで、ひつまぶし。ひまつぶしでひつまぶし。――つまらんな(汗
どこに行けばいいのか分からなくて、ガイドブックを見て見つけた「あつた蓬莱軒」にいくことに。どうやら有名なお店らしいですよ。近くて栄だけどわざわざ地下鉄で移動です。

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■ひつまぶしはこの店の登録商標らしいですよ

こちらにもものすごい行列。とりあえず1時間待ちぐらいでした。ちなみに近くで順番待ちしてたおばちゃんの話によると、本店はすさまじい行列だったらしいですよ。

順番待ちは大変でしたがようやく到着、ひつまぶしを注文。1杯2520円(汗
ひまつぶしでひつまぶしとか馬鹿なことを言ってられないお値段です。

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■食べ方

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■ひつまぶし

食べ方についてはwikipediaにも書かれているのでそちらを参考に。そのまま、薬味、出汁茶漬け風にして、と3段階の食べ方があります。そして最後の1杯はお好きな方法で、といった感じ。

そんなの決められないー! って人は最後の1杯も3等分して食べればいいんだと思います。それだったら初めから3分割すればいいのにね(汗

どれもおいしいんだけど、僕はそのままで、が一番好きです。それじゃあうな重じゃん! でも、鰻を焼いた香ばしさがとってもいいんです。あと、鰻の旨みが一番伝わってくる。超うまかったです。満足満足。

あとはパルコで買い物して帰宅。名古屋駅ではひたすら電車を待った甲斐もあって、なんとか座ることができました。自宅到着は23時ごろ。明日からまた仕事だ(汗

<あつた蓬莱軒 松坂屋店>
愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館 10F
052-264-3825
http://www.houraiken.com/matsuzakaya/
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23000108/

N700系

3連休ですね、台風来てますね。でも帰省です!

なんと朝4時35分の電車で出発です。昨日寝たの1時半ですけどね何か(汗
東京駅に5時27分ぐらいに到着。急いで新幹線ホームに行ったんだけど、新幹線ホームって5時半まであいてないのね~。
時間が来て、ホームへGO! そしたらいました、N700系車両が!

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■6時ちょうどの新幹線

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■N700系のデザインはこんな感じ

今回は指定席。余裕を持って写真が撮れるってもんです。それはいいとして、ホームにはすでに先客が。なんかカメラで写真撮ってる人、一杯いますよ……(汗
順番待ちしつつ、激写です。いやあ、なんかワクワクしちゃいますね。

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■先頭車両はだいぶ丸尖り。鴨みたい(笑

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■車体は意外と普通。窓が小さいのが特徴です。

今回は指定席、それも窓側の席を予約しました。というのは、窓側の席にはコンセントが付いてるんですよ。

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■コンセント

これで、移動の時間もノートパソコンで作業することができます。すばらしい設備です。どうやら電圧値が一定しないということもあるようですが、携帯の充電ぐらいだったら便利ですな。

あと感じたことをいくつか書くと、まず座席間距離がそれなりにあってリラックスできたのと、車体傾斜システムについてはあんまりわかんなかった。たまに「これは傾いているのかな?」って思ったけど、線路がそういう風にできてるのかもしれんからなぁ(汗
ちなみに、加速にはちょっと不自然さを感じたり。新しいシステムだとそういうことになるのかな。

名古屋に7時35分ぐらいに到着。いつもは近鉄なんだけど、今日はそのあとJRの快速で帰ってきました。9時前に家に到着、雨でした。

「今夜はパラシュート博物館へ」/森博嗣

 森博嗣の短編を連続して読んでます。今回は「今夜はパラシュート博物館へ」です。

 この方の短編集を読んでいるといつも思うことだが、やっぱり短編のほうがレベルが高い。読む人が(いい意味で)苦労する作品が混ざっているからだ。
 長編だと、一応の解答を提示してくれる。それがミステリというものだからだ。ただし、これまで読んだ十余の長編のなかにはその例外、つまりより深い問題が課され、それについて一切言及がないというものもあるが。
 一方短編では、気楽に読める作品もいくつかある一方で、どこがオチなのか考えてしまうような作品が多い。著者が作中で、何か不思議なことがなければならない、という先入観を捨てて推理せよと言っているように、私たちも「どこかにオチがなければならない」という先入観を捨てなければならないのだろうか。

 次からまた長編が続くのでサクサク読んでいきますよー。

すばらしきネットバンキング

 極秘の情報ですが、私、3月ぐらいからネットバンキングをはじめてました!
 だれも興味ないな、うん。

 大学時代は郵便局使ってたから土日も手数料かからない→銀行のお世話にならないという構図ができあがってたんですが、東京に来て郵便局がない(正確には夜遅くまで使える郵便局ATMが近くにない)ことで、手数料がお安くなるようにしつつ、そのついでにネットバンキングもはじめた、って感じ。

 で、手数料が安くなる契約の方は結構活用してたけど、ネットバンキングに関しては正直これまではそれほど利便性を感じたことがなかった。
 ――まぁ、振込みが手軽にできるのはよかったけどね。

 そんな中、今日ネットでぶらぶら残高とか確認してたら、公共料金の振込みができることに気づいた。
 いま住んでいるところは水道料金は「銀行の窓口で契約して下さい」ってなってるんだけど、社会人が窓口が開いている時間に行けるかー!って思ってたわけです。毎回コンビニ払いかぁって。
 そしたら、ネットで契約できるじゃないですか、やったねみずほダイレクト

「グラスホッパー」/伊坂幸太郎

 伊坂の新刊をようやく読みきったのでメモ。いつも文庫化してから読んでるから一足遅いんだけどね(汗

 というわけで「グラスホッパー」。今回は、いつもの伊坂のようなテクニック三昧というよりは、3人の視点を同時に楽しみながら(?)読み進めていく、といった趣向。内容は前回のチルドレンの逆、暗いです。
 解説にもあったけど、3人とも殺し屋では読者が感情移入できない、ということでやっぱり1人は普通の感覚人間が必要だ。鈴木の視点になるとちょっとだけホッとしたのも事実。いろいろ見ているとあまり共感できないという人が多いのも確か。

 死んでいることと生きていることの違いはどこにあるのか、という疑問を問いかけてくるような気がした。しかし最後に鈴木は気づく。生きているみたいに生きていたい、それは一つ一つが戦いであり、それを具現化したものが食べること、妻の食べ方が効果的に映える。

 最後の最後に出てくる電車のシーン。これは夢か幻か。

プロポーズ大作戦

 先週から見て、今週最終回。みんながはまってるから見たんだけど……ひどかった(汗

 あのストーリーはどうなのよー? 多田先生が最後に動いてようやく動いたような。って最後の10分しか中身がないじゃん。
 あえていえば、山ピーの結婚式のスピーチが一番よかったシーンなのかも。前回もお父さんのビデオのとこがよかったし。
 あれ、ラストは?

 同時に2ch見てたら、多田先生のボタンのシーンあたりからものすごいレスだった。1分で600ヒットとか行ってたし。

 過去に戻って過去を変えることよりも、今からをどう生きるか、気持ちの問題のほうが大きいんだ。って、僕どこかで書かなかった?(汗

高嶋ちさ子コンサート

 高嶋ちさ子さんのコンサートに行ってきた。地元に来ていたので実習先で知り合った3人で。

 コンサートは非常に面白かった。というのはコンサートに対して正当な評価ではないような気もするな。高嶋ちさ子は芸能界慣れしすぎだ、トークが面白すぎて、トークショーで2時間やってもよかったのでは、と思ってしまうほど。まぁ、毎週ラジオパーソナリティやったり、よくテレビで見かけるわけで、納得です。

 今回はバイオリンとチェロとピアノの3重奏がメインで、こういうシンプルな音楽っていいなぁ、と。オーケストラでなくとも、こうやってシンプルにそれぞれの楽器の音色が楽しめるのが魅力。

 曲目の中には、のだめの中に出てきた曲だったり、フィギュアスケートで使われている曲といった、身近な曲もあって、僕のような初心者でも楽しめるコンサートでした。
 ちなみに、ピアソラという人の音楽をはじめて聞いたけど、これは良かったかもよ?

「アヒルと鴨のコインロッカー」

 映画を見てきたので感想。伊坂幸太郎の作品の映画化(読書メモ)です。
 本よりはストーリーが分かりやすくなっていた。あと変更点もあったように思う。けど、結局はそういうことだ。読書メモのときに「映画でどうやって表現するんだろう」と思ったけど、まぁ頑張ったほう、という感じ。
 やっぱり本にしかできないトリックっていうのもあって、映画を先に見た人にも、やっぱり本を読んでもらいたい。新鮮味はなくなるかもしれないけど、本だからこその良さがでてると思います。

 期待のわりに、となるかもしれないけどそこは贔屓の伊坂作品なので良し(笑

※ごめんなさい。7月7日に見ているんだけれども、なぜかこの日の記事に。6月18日ってまだ公開前なのに。笑。