森見登美彦2冊目の「四畳半神話大系」。
今回も京都の大学生。前作と同じような主人公が下宿の四畳半のアパートを中心に繰り広げられるストーリー。京都には(京大には?)こんな奴しかいないのか?(笑
なるほど日本ファンタジーノベル大賞を受賞しているだけあって、今作品は前作よりもトリッキーな作りになっている。
どの章も、登場人物や設定、さらに起こる出来事が同じという不思議な本。主人公の友人である小津が「どうせあなたはどんな道を選んだって、今みたいなありさまになっちゃうんだ」と言う場面がある。このセリフと2章の途中ぐらいまで読んだところで、なんとなく想像がつくこの本のトリック。最後まで読むと「ああ、ここに行き着きたかったんだな」ということが分かる。
ただまぁ、いつ読んでも森見さんの本の主人公は捻じ曲がっているというか(笑