「ブリッジ・オブ・スパイ」

舞台は冷戦戦時下。
ソビエト側スパイの弁護人を任されることになった弁護士ドノヴァンが、
運命のいたずらか、東ドイツで捕まったアメリカ人スパイの救出を任されることにになってしまう、という物語。

確かにこの弁護士ドノヴァンはやり手。
将来アメリカ人スパイが捕まった時に交渉のカードになるからと、世論に逆らいながらもソビエト側のスパイを死刑にしないよう画策。
この画策はうまくいくが、やはり世論を逆撫でしてしまい、一時期は家族ともども世間から冷たくあしらわれることになる。

しかし、この予想が見事に当たり、アメリカ人スパイとの交換のカードとして使うことになり、その交渉を任されてしまう。
最後の最後でも、この弁護人の交渉力がものをいい、しっかりと有利な交渉をまとめあげる。

スピルバーグ監督作品だと言うのは、まったく気付いていなかったのだけど、
さすがというか、こういう事実をもとにした作品が、素晴らしいクオリティで完成させられるこの力量こそ、
スピルバーグ監督の素晴らしさなのかと、改めて発見した作品だった。

「007 スペクター」

はじめて007シリーズを見たけど、ストーリーがしっかりしていて、面白いね。
正直中身はないんだけれど、ド派手なアクションと美女とでバッチリ楽しめる映画です。

でも、ホントもうストーリー覚えてないや笑

「バクマン。」

漫画家を目指す高校生が、ジャンプ掲載を勝ち取り、他の漫画家との戦いを繰り広げるという、
青春映画、いやスポ根映画、いや、何なんだろう。

原作を読んだことがないので映画のできが良かったのかどうかはわからないけど、
ジャンプの合言葉、友情、努力、勝利を胸に、連載を戦いのように描く手法はなるほどとも思った。
きっと世の漫画家は(ジャンプの漫画家は)、こうやって戦っているのだろうな。

「ヒロイン失格」

桐谷美玲がコメディやったというから見た……
……いや、本当は1月の帰りの飛行機で見たいと思える映画がなさすぎてしょうがなく見たんだけど、
それにしても面白いところが少ない作品だった。
(そういう作品の半分は、意外と面白くて評価が高めになる傾向にあるんだけど。)

前半、はじめの方は新鮮味もあっていいけど、
後半はダレるわ、余計なストーリーが増えるわ、最後は演出で無理矢理締めくくりに入るしで、ちょっと損した気持ちになる作品だった。

漫画もこんな感じなのかな、んー。よく映画化したな、という印象。
桐谷美玲だけでもっている。うん。

「トランスポーターイグニッション」

トランスポーターシリーズの第4作。
といいながら、その前3作品は一切見たことがないんだけど。

依頼されたものは、どんな危険なものであっても、
依頼主の名前も、依頼品も知ることなく、とにかく送り届ける、
という設定のアクションムービー。

大画面で音と映像の迫力を楽しめばよいという感じの作品です。
これはできるだけ大きい画面で見た方が楽しいと思います。

当たり前ですが、特にメッセージ性も考えさせられることもなく、
ただ映画を楽しむだけなのでここに書くことも特にありませんが、
なかなか面白かったです。

「HERO」

昨年ドラマをやった後の、映画版HERO。
今回は相手が大使館、治外法権のエリアに如何に検察が入り込むのか。
いつも通り真実を追求する久利生がそこにいて、
楽しく見ることができる展開です。

いつも思うんだけれど、
「確かにとても面白いけれど、映画で見るほどでもない」ような作品って、
どういう気持ちで見ればいんだろうなあ。

「ジュラシック・ワールド」

正直、ジュラシック・パークからすべてのシリーズを見たことが無いのに、
見る映画がなかったために見てみた、という感じ。

ストーリーだけ言えば別にものすごく面白いところはなかったけど、
映像の迫力はなかなか楽しめる映画だったと思う。もともとそういう作品だと思うし。
たぶん劇場のスクリーンで見たら、絶対的に楽しいんだと思うけど。

そういう意味で、良い映画でした。

「マイ・インターン」

元気をもらえる、ポジティブになる、という口コミで、女性に人気らしいけど、
正直言って男性目線で言えば、ロバートデニーロを見てポジティブになれる!!

アン・ハサウェイ演じるやり手女社長ジュールズと、
そこにシニアインターンでやってくるベン(ロバート・デ・ニーロ)。

初めは厄介者扱いされていたベンだが、
その物腰と、必要な時に必要以上の仕事をするその姿が徐々に、
というかすぐに受け入れられ、あっという間に職場の人気者に。

そのうち、ジュールズが抱える問題について、
ベンは適切な距離を保ちながら、サポートしていく。
この絶妙な距離感は、この歳のこのロバート・デ・ニーロにしか出せないのではないだろうか。
主役はアン・ハサウェイかもしれないけれど、
正直言って、僕にとってはロバート・デ・ニーロが主役といっていいぐらいの映画だった。

仕事を与えられずとも卑屈にならずに、最善を尽くす態度に感動するし、
そうやってしっかりと一つ一つの仕事を、たとえ見返りが無くともできるというのは、
とても素晴らしいし、一人の男としてかっこいいと思えた。

仕事で悩んでいる男性も、この映画を見て、
何かを感じられるのじゃないかなあ、と思う、最高の映画だった。

「アンフェア the answer」

改めて見直しているアンフェアの劇場版2作目。
前作「アンフェア the movie」の最後に、雪平が手にしたUSBの情報を狙って事件が起こる。
またしても警察内部の犯行なのか、それとも?

前作に増してグロテスクな描写が増えていて、ちょっと怖かった気もする。
そして最後の最後、事件解決後に驚愕の真実が明らかになり映画は終わる。
これって、絶対に続編を暗示してるやん。

記憶が正しければ、この作品も見ているような気がする。

「ショーシャンクの空に」

名作だから見た方が良いと言われ続けて、早何年か。
ちょうど機内映画での上映があったから見てみた。

無実の罪で刑務所に入れられた若者が、
刑務所という場所であっても希望を持って生きていく物語。
初めはただの囚人の1人だった主人公は、
囚人の中のボス的存在の人間と仲良くなり、
自分の知識を使って看守の信頼を得ていったりと、
どのような状況に置かれても、なにか出来ることはないか、
とポジティブに考えることの大事さを訴えているように思うが、
作品中にはそんなことを恩着せがましく伝えてくることもない。

ただただストーリーが進んでいき、最後の最後にその希望がかなうのかどうか、
深く考えさせられる映画だった。