「西の魔女が死んだ」

 映画版の「西の魔女が死んだ」を見てきました。

 小説版を読んだのも最近だったんだけど、映画版は作品のそのままの暖かさが伝わってくる、とてもいい映画でした。

 素晴らしいあの原作をいじることなく映画化しているので、もはや映画について語ることはないんだけど、本当にこの作品の芯の強さを感じた。まいちゃんの成長をあたたかく見守るおばあちゃんが、本当に素晴らしい。
 サチ・パーカーさんという方をはじめて知ったんだけど、本当におばあちゃんにぴったりの役だった。

「ハウルの動く城」

 ビデオで見ました。ゲド戦記ではなくハウル。もう3年半前の作品らしいんですけど。

 キムタクがかっこいい、とみんなが評するのでどんなものかと見てみたけど、確かにまあ声優をやらせてもそれなりのクオリティを誇る。よく芸能人が声優をやると、これじゃあその辺の新人声優じゃないかと思ってしまうことも多いんだけど。

 で、内容はというと、解釈をすべて見る側に放り投げている感じがあるので、まああと3回ぐらい見ないと良く分からない気がする。

日本で一番遅いハウルをみた感想文でした。

「最高の人生の見つけ方」

 先週、「最高の人生の見つけ方」という映画を見てきました。この映画を知ったのは、どこかで見た映画の予告編だったんだけどね。

 余命を宣告された、まったく違う生い立ちの二人が仲良くなって死ぬまでにしたいことを思う存分楽しむ。そんなストーリー。お茶目なおっさん2人のやりとりが非常に面白い。

 原版のタイトルは、Bucket Listっていうんだよね。このタイトルの自虐的な本質を突いたところがとてもいい。でも日本で映画のタイトルで「棺桶リスト」だったら誰も見に行かないだろうけど(笑

 結論だけ考えると暗い話だと思うんだけど、その最後の人生をめいっぱい楽しく生きる、という考えはとてもいい。見ていて勇気付けられたし、とても楽しい気分になった。こんな辛い結末の映画なのに、不思議だ。
 痛快に楽しめて、最後にちょっと切ない、でもやっぱり爽快な作品。おススメなので是非。

「ラフマニノフ ある愛の調べ」

 ラフマニノフの生涯をちょっとロマンスを多めに表現した映画。脚色があるとはいえ、その生い立ちを知るにはいいのかもしれません。

 とりあえずラフマニノフに興味がない人には勧められないんだけどね。ってかそもそもやってる劇場がほとんどないんだけど(汗

 現実的な部分で言うと、ロシアから脱出、アメリカで演奏活動をして生活していたという生涯、そのために作品が少なくなったという事実あたりは、この映画でよく表現されていたのではないかと思います。

 いま、wikipediaのラフマニノフの項を見ながらこの記事を書いているんだけど、ここで記事に書かれている内容(たとえば初演がよい演奏ではなかったことなど)がかなり映画の中で触れられていて、どちらかというと勉強になった感じです。

「Sweet Rain 死神の精度」

 映画の「死神の精度」を見てきたので感想。

 小説版では、死を判定する死神が出会う人々を描くトリック入り短編集だったんだけど、今回はそんなトリックはなくて、ある女性のエピソードにスポットを当てて、その人生のようなものを描いていることを積極的に伝えてきたので、まあある意味分かりやすい作りでした。実際小説版とはかなり違った印象になってます。

 最近の伊坂には見られない気軽な作品。ああ、もう一度小説版を読みたくなってきたし、文庫版買おうかな~。

「バンテージ・ポイント」

 昨日見てきた映画。ある事件を異なる視点から繰り返し見ることによって事件が解決する、というまぁサスペンス調の映画。

 1つの視点から描かれる時間はだいたい10分ぐらいで、それが終わるとまたスタートに戻る。何度も何度も繰り返されていると、途中でよく分からなくなってきたりしたのは僕のメモリが足りないだけかも。人物相関が分からないまま入ってしまうというところも理由かもしれないけど。

 でも、テンポとしてはこれでよかったんじゃないかな。最後は迫力のカーチェイスシーンがあったりと、ハラハラしながらもスカッとハッピーエンドで終わる楽しい映画でした。

「テラビシアにかける橋」

 いい映画だったなぁ。子供たちの世界をよく表していて、ものすごく懐かしい感じを受けました。

 誰もが自分たちだけの世界を持っていて、「こんなことができたらどうだろう?」「こうしたら面白そう」と勇気ある冒険者だったあの頃。逆にひねくれていた高校生ぐらいのときに見ていたら「こんなくだらないことを」と思っちゃうかもしれないけど、普通に大人になっちゃうと、こういう世界を広々と描いた作品を懐かしく思ってしまうのかなぁ。そうなりたいという願望とかが入ってきちゃうのかも?

 ただ、ネタバレですが、ヒロインが死ぬという展開はあまーりうれしくないかな。昔から「誰かが死ぬことで涙を誘うストーリーは嫌い」という考えの持ち主なので。まぁ、涙を誘うのは残された主人公の生き様だったりするかもしれないけど。

 ストーリーは単純かもしれないけど、子供に戻れる楽しい映画でした。

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

 もともとはミュージカルだったものを映画化したもの。ミュージカル映画でした。まあ、字幕で見ている範囲ではミュージカルでもミュージカルじゃなくても同じような印象になってたけど(汗

 ミュージカルでは再現できない血しぶきや、細かな表情や描写といった点を、見事に映像で表現できているのではないかなぁ。
 映像は非常に残酷で、確実に年齢指定が入ってしまうのは初めから分かっていたんだろうけど、それでも表現したかったものがあるとすれば、やはりこの復讐に燃える心の爆発だろう。
 ミュージカルで表現できるものと、映画で表現できるものは違うのだから、それぞれの強みを活かしてこれを表現するのは当然だし、よく表現できていたと思うよ。

「シュガー&スパイス」

 起きたら18時やったんやけど…どんだけ疲れてたんやろ(汗
 本当は買い物に行く予定やったんやけど、さすがにこんな時間からでは出かけても意味が無いので明日に延期です。
 そんなこんなで、今日はテレビを見て、ネットつないで、TeX打ち込んで、ぐらいしかやってない! もうすぐ夜中の4時です。そりゃあ15時間ぐらい寝てたら夜も練られなくなるわ。

 今日は土曜プレミアムの「シュガー&スパイス~風味絶佳~」を見てました。映画で見ようかと思ったけど結局見なかったんだよなぁ。「手紙」のときも思ったけど、沢尻エリカはかわいいと思うよ、演技が上手いかは別にして。
 僕は意外と切ない映画に弱いので、こういう映画を見るとすぐにきゅんとなってしまいます。自分のかわいい一面を再発見やね(汗
 ちなみに、今回からテレビやDVDで見た映画も映画リストに加えていきますよ~?

 女の子はスパイスの効いた甘さが大事、なんていう意味のこの言葉だけど、僕が「sugar&spice」という単語を聞くと思い出すのはネットラジオのこと。
 僕が聞いたはじめてのネットラジオは、素人さん(女性)制作の「シュガスパ」っていうネットラジオ。面白かったかは覚えて無いけど、それなりに聞き続けていたからクオリティはそこそこ高かったんだと思う。高校生のときだから、もう8年前。
 さっきググってみたんだけど、何の痕跡もなかった。懐かしいなぁ。

「死神の精度」(単行本)/伊坂幸太郎

 伊坂作品が待ちきれなくて、図書館で単行本を借りて読んでしまいました。ここに単行本で読んだものを書くのは初めてかな?
 
 短編6作。ダークとライトの間。伊坂幸太郎の絶妙なバランス具合が発揮されている作品。
 短編といえば「チルドレン」を思い出すけど、今回はそれほど関連もない。ただ今回も少しだけ前のストーリーの人物が出てくる。どうせ出すならもっと絡ませたらいいのに!と思ったのは僕だけではないはず。
 死の判定をする死神。そのトリックをうまく使った事件もいくつかあるし、考えさせられる作品もあった。「旅路を死神」という作品はまさにそれ。うまく構成してあるなぁと思いつつ、いろいろ考えてしまった。僕のお気に入り。
 あと最後の「死神対老女」もなかなか。最後のストーリーとだけあって普段と雰囲気が違う。老女の生き様はすごい、そしてそのキャラクターを生み出した伊坂幸太郎もすごい。
 
 来年春に映画化ってことでこれも是非見に行こう。