「イミテーション・ゲーム」

第2次世界大戦時、ドイツ軍の作った暗号を読み解いた数学者の話。
ものすごく盛り上がるパートもなく、淡々としていたが面白かったと思う。

暗号を解読する手法が、機械には機械、という方法を利用したのはすばらしく、
これが今のコンピューターにつながっているというのは、初めて知った事実だった。
GPSや携帯電話など、もともと軍用だったものが今では庶民の生活になくてはならないものになるということは多いが、
コンピューターがまさかここが発端だったとは思いもよらなかった。

一番印象に残ったのは、
コンピューターで解けてしまった暗号を100%利用すると、
すぐにドイツ軍に暗号が解けたことが分かってしまうことから、
その解読した情報を取捨選択していたという話。
しかしそれにより結果戦争は早期に終わったというのなら、これほどの功績はない。

今や暗号とコンピュータは常に戦う存在になっているが、
まさに、暗号の歴史をひも解く作品だった。

「ベイマックス」

ディズニーアニメのベイマックス。
もともと見る気はなかったんだけど、日本往復の機内でやってたから見た。

見る気が無かったのに、
始めの5分であっという間に映画の世界に引きこむやり方は、本当に上手。
さすがディズニー。そして外れないストーリー。

安心して見れるし、仲間と悪を倒すというストーリーも一般受けしやすい。
途中、ちょっと感動するシーンもうまく入っていて、
正直男の子向けのディズニーとしては「アナと雪の女王」よりもよくできていたんじゃないかな。

よかったら見てみてください。

「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」

コナンとルパンの融合作品。

そもそも、世界観やタッチの全く違う作品なので、
ストーリーにもコナンらしい展開とルパンらしい展開がごちゃ混ぜ。
絵のタッチも急にルパン風コナンが現れたりと、見ていてちょっと疲れる。

なんだけど、それはどちらのファンにとっても面白いところで、
完全に一致していないところもご愛嬌、と思ってみると、
これがなかなか良くできた映画だったと思う。

たまーにこうやって映画とかやってくれたら、
ファンにはたまらないんだなあ、これが。

「セッション」

音楽家を夢見て音楽大学に入る主人公が出会う、
狂気的な教師とのやりとりを描いた作品?とでもいうのだろうか。

世の中的にも賛否両論あるみたいですが、僕からすれば、
相当狂気に満ちていて、受け入れられない映画だった。
もちろん、全てにおいてプロになるということはこういう側面を持つのかもしれないけれど、
だからといって度があるし、これを肯定することが良し、となることはないはずだ。

この作品が好きだという人にはその人なりの世界観があるだろうから、否定しないけど。
僕はこういう世界は苦手だし、避けたいと思った。
逆に、最後の最後の主人公の行動もあまり理解できないわけで、
最後まで見ているのが苦痛だった。

「ゴーン・ガール」

この女、怖え!!
という感想しかない。

世の中は世論を味方につけたものが強い、という典型例。
ストーリーやオチまで、よく出来ていた映画だったと思います。
でも2回目を見たくなるような内容ではなかったけど。

「ルパン三世」

ルパン好きにはたまらん!のかもしれないけど、それほど面白いわけではなかった。
配役は悪く無いと思うんだけど、実写にすることでアニメのハチャメチャな感じが抑えられてしまって、
ルパンの一番の醍醐味(だと僕が勝手に感じている)、
いわゆるアニメで描けるコメディの部分は少なめだったように思います。

ストーリーもアニメで十分描けるので、やっぱりルパンはアニメでよかったかな。

「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」

事故で大怪我を負った高校生。なぜか精神だけが浮遊し、この先の生死を決める瞬間が訪れる。
家族や友人、恋人と過ごした日々はどうだったか、回想しながら、時にこれ以上生きてもしょうがないと思い、時にこの先の人生に希望を持ち、そして最後に決断の時がくる。

普通の感想とは違うかもしれないけど、
音楽一家に生まれたものの、バンドマンの家族と恋人、なぜか自分だけがクラシックの道を進んでいることに、悩みを持っていることはとても理解できる。
しかし実は両親の温かい愛情があったことを知り、その愛情に感動してしまった。
恋人選びはどうかと思うけど、家族愛に満ちていた映画でした。

クロエ・グレース・モレッツがかわいい。うん。

「ヒューゴ」

お兄さんが遺したからくり人形を直そうとする主人公。
直していくうちに、そのからくり人形に秘められた秘密が解き明かされていく、というストーリー。

ネタバレにならない範囲で書くのは難しいなあ。ファンタジーのような、現実のような、とても不思議な世界観のストーリーでした。

「STAND BY ME ドラえもん」

この映画は、かなりずるい。
というのは、ドラえもんの数ある作品から、感動する作品ばかりを集めた、“イイトコドリ”だからである。

しずかちゃんがソウスカンを飲んだのび太くんのことを心配して助けに行くエピソードをきっかけに、
大人ののび太くんが、雪山で遭難しかけたしずかちゃんを助けに行くエピソードにつなぎ、
その後にあの有名なのび太の結婚前夜を出してきて、
その上、さようならドラえもんのエピソードで、一人でも大丈夫なところを見せびらかすためにジャイアンに立ち向かい、
最後にUSO800を飲んでドラえもんが帰ってきてハッピーエンド、という、
とにかくずるい作品。

原作がいいからいい作品になるのは当たり前だし、これで泣かない人なんていないでしょう?!
むしろ3Dでやる必要なんか全くないのに、なんでそうしてしまったのか、というぐらい。

ドラえもんファンからすれば卑怯だけど、これはもう原作にあっぱれ、という感じでした。