思い出の教師シリーズ

今日の日経新聞に、

自分や他人の配偶者を、あなたはどのように呼びますか――。男性は「夫」「旦那」「主人」、女性は「妻」「嫁」「奥さん」「家内」など日本語には配偶者に関する表現がいくつも存在するが、どのように呼ぶのがふさわしいのだろう。日経ウーマノミクス・プロジェクトが実施したアンケート調査から、配偶者の呼び方に関する悩みを探った。

という記事がありまして。この手の話って定期的にネットニュースやTwitterとかで話題になると思いますが、この話題を見ると思い出すのが中学校の時の国語の教師のことです。

それまで学校の勉強ぐらいしかしてきていなかったので、性差別とかは言葉で聞いているけれど実感したことがなかったのでしょう。そんな中、何の授業の時だったかは忘れましたが、国語の女性の教師がこの話題を出してきたのです。

「私、奥さんって呼ばれるの嫌いなのよね。主人っていうのもちょっとね。なんで男性が主と決めつけられているのかしら。みんなも普段使っている言葉の意味を調べたり考えたりしてみてね。」

なぜ覚えているかというと、こう言われたとき、言ってみれば目から鱗というような気持ちになったのです。それまで、「差別はいけません」というのは授業で分かりやすーく説明されるわけですが、意外と身近に、しかも古くから根付いている「見えない」差別のようなものも存在するんだな、ということを感じた初めての瞬間だったのだと思います。

30年たっても覚えている授業って、あるもんだなあ。