ロジカル

海外で仕事をしていてふと思うのは、
海外での仕事であっても、語学は仕事の絶対条件ではないな、ということ。
よく経験するのは、言葉で説明しようとしてもなかなかうまく表現できなくても、
数字や表を用いて説明すれば、言葉が無くても相手が理解できることが多い。

つまり、重要なのは、ロジカルな考え方。
正直言って、ロジカルな考え方さえあれば、語学がつたなくても外国人と通じ合える。
そうでないとすれば自分がロジカルではないか、相手がロジカルではないか、である。

では、ロジカルな考え方はどこで身につくのか、というのは難しいことだけれども、
これは本当にそれまでの人生をよく反映してくる。

「なぜ?」とか「どうしたらうまくいくか?」とかを数字やシンプルなモデルに置き換えて考えることを、
子供のうちから経験していないと、このようなことはできるようにはならない。

例えば、小学校の算数のドリルをただただやるのではなく、
1問目と2問目は何が違うのか、とか、この問題をもっと簡単に解く方法はないか、と考えてみたり、
漢字を覚えるにしても、偏と旁を意識したり、意味をつなげて覚えるようにする、といったように、
一つ一つのことに、沢山頭を使って解決していく、というクセが必要だ。

そうしているうちに、
見かけは難しいが処理としては簡単だ、とか、
簡単そうに見えて考えなければならないことはたくさんあるから面倒くさいぞ、
といった勘がきくようになってくる。

今の若い人たちには、そのような訓練をたくさん積んで大人になってもらいたい。