はるか昔の話ですが、理系の僕が文系の多い事務方の職場に異動したあとのこと。
年ごとの売上の予測表と、毎年どれぐらい伸びているかをまとめる仕事があったので、
完成したものを上司に見せたら、上司が得意げな顔で、
「ちゃんとCAGRで計算してるよね~?」と言ってきた。
「CAGRってなんですか?」って普通に聞いたんだけど、
その人は特に説明をしてくれるわけでもなく満足そうな顔で僕のところを見てきたので、
訝しげに思って調べてみたら、
「CAGRとは年平均成長率と言われていて、数年にわたる成長率を平均するときに、算術平均ではなく幾何平均で計算したもの」
のことを指すそうです。
はあ、まさかこんなこと指摘してたのか。そんなの当たり前やし。
むしろ、僕からすると、「まさかそんなものにまで名前が付いているとは思わなかった!」という感覚。
なんでこんなことを得意げな顔で指摘されなきゃならんのだ、と逆に怒りすら覚える瞬間だった。
これが感覚的に理解していない時点で、数学というより算数のようなものが理解できていない証拠やな。
1月の売上が10万円で、2月に120%になってその翌月に80%になったら、3月の売上が10万円になるわけないやろうが!!(9万6千円ですね。)
120と80の算術平均は100だけれど、本当の平均成長率は100%より低いわけ。
こんなことが感覚的に分からないのか。しかもこの規模の会社の社員が??
サイトを見ると、結構いろんなサイトで、
CAGRの計算の仕方として、複雑な式を書いてあったりするのだが、
もう一回高校生にもどって数学勉強し直してこいや!!
やれやれ。