「空飛ぶ広報室」/有川浩

実家にあったのでGW前半で読んできた。

舞台は航空自衛隊の広報部。
パイロットの夢をあきらめることになった空井が、広報部に来て、
そこで新しい一面に気付きつつ、さらに成長するという成長ストーリー。

有川さんの作品にしては、ラブコメ度は低め。
単行本で450ページともなるとなかなかの迫力ですが、
もちろん面白いのであっという間に読み切れます。

ちょうど今ドラマをやっていて、僕はドラマのほうが先になってしまいました。
よく原作を先に読むべきか、ドラマを先に見てもよいかという話がありますが、
今回は先にドラマを見始めてしまった者からすれば、
テレビ版もなかなかうまく構成されているように思いました。

小説のほうでは、物語中盤ぐらいですでに空井くんも稲葉さんも立ち上がっていくんだけど、
ドラマのほうではそうも簡単にはいきません。
その辺の作り方は、ドラマのほうがうまくできているように感じました。
ドラマは先が長いもんね。そうやって比較して読んでみるのもよいかと思います。

最後に東日本大震災後の松島基地という書き下ろしも付いていて、
ここはどちらかというとフィクションの形を借りた半ドキュメンタリーのような感じですが、
ここもドラマで触れてくれるのかな、と期待しています。