「さよなら、ドビュッシー」/中山七里

このミス大賞受賞作。

ピアニストを目指す遥の周りに起こる事件。

冒頭から事件が続く。
大火事に巻き込まれ祖父と同世代の親戚をなくし、自らも一命を取り留めたものの、
大やけどで全身が思うように動かせなくなってしまう。
さらに遺産狙いなのか、一歩間違えば命を落としかねないような“いたずら“をしかけられ、さらに母親の転落死。

しかし、ピアノの先生岬との二人三脚でこれらを乗り切り、遥はピアノコンクールの出場まで決める。
音楽や演奏に対する表現はとてもうまくて、とくにコンクールのシーンなんかは、その風景が思い描けるほどでした。

が、遺産だとかなんだとか、昼ドラっぽい展開だなあという感じはあります。
最後の最後でそうくるか!という展開ですべての伏線を回収するわけです。
あ、でもこのオチも昼ドラっぽいか?