「海の底」/有川浩

 有川前期3部作の1つ。海に現れた生物と、潜水艦に閉じ込められた子供たちの話。
 怪物が現れる展開などは空の中と同じなのですが、子供たちの描写が上手。問題を抱える子供がいたり、小さなことを大問題にしてしまうワルガキがいたりと、お決まりの展開。あとはラブストーリーも絶妙。
 悪く言えば毎回同じような展開なのですが、そこが有川作品のよいところ。絶対に期待を裏切らない、安心して読める!
 文庫にしてもかなりの分厚さですが、さくさく読める作品です。