昨日買ってきた数学の本が面白かったので、ここで紹介。
数セミや法セミでおなじみの、日本評論社さんから出ている「はじめよう数学5 xのx乗のはなし」(土基善文)という本です。
まずとっつきやすい口調(文調?)で書いてあるので、誰にでも読みやすい、どちらかというと読み物的な数学の本です。これは結構重要なポイント。いくら数学が好きでも、まず読むのが大変な本は途中で挫折してしまいます。
次に、内容ですが、xのx乗というのだから、想像しうる内容は指数関数の話かなぁと思うわけですが(実際立ち読みするまではそうだと思っていた)、内容はおもいっきし複素関数論です。Cauchyの積分定理とかその辺までたどり着きます。
考えてみれば、あの有名なオイラーの公式eix=cosx+isinxというのも指数関数なのに複素数が登場する代表例なのだから、それも必然かも知れません。
とはいえ、この本の必要な予備知識は、高校生程度。虚数が出てくるので、数Bぐらいまでを知っていると便利かも。複素数平面は新課程ではなくなりますが、それも知っておくとよいかも? 文系理系問わず、高校数学をマスターしていれば読み進められるはずです。とても親切な作り☆
で、そんな面白い本を読んでいるわけですが、途中に表題である「私の愛情は本物か?」という話が出てくるんですね。
ここまでこの日記を読んだ人は分かりますよね? もちろん“私=I”、“愛情=i乗”、“本物=real(実数)”という意味で、iiは実数になるか?という話です。
ちなみに、答えはYES!だといいました。軽く証明。
iiの計算
先ほどのオイラーの公式より、i=eiπ/2と表されることより、
ii=(eiπ/2)i=e-π/2=0.2078…
と計算できる。
ハイお疲れさま。