「月は幽咽のデバイス」/森博嗣

 Vシリーズ3作目。勢いで読んでます。

 結論から言うと、いよいよ微妙になってきた感じ。amazonのレビューとかを見てもあまり高評価はみられない。まぁ妥当な評価だと思います。
 トリックも邪道といえば邪道。昔からいうように、「森博嗣の作品はトリックや犯人当てが目的ではない!」という気で読んでいたら、そのままするっと終わってしまった感じがする。シンプルすぎるというか。

 シリーズを通して読んでいくと何かがある、というのなら別なんだけど、今のところはあまりお勧めする点もない感じのストーリーです。次作に期待、といった感じかなぁ。

浅草とか柴又とか。

いろんな都合で両親が東京まででてきていたので、茨城から合流です(笑
例によって例のごとく、観光してきたので写真も撮ってきました! ちなみに今回から携帯が変わったのでまた画像サイズがアップしてます! そしてクオリティも悪くないはず!

まずは浅草。どうやらちょうどこの日、流鏑馬をやってました。到着したのがギリギリだったので最後の数回しかみられなかったのですが、初めてみた流鏑馬にちょっとだけテンションがあがります。あれはすごいわー。
写真忘れた(汗

続いて浅草寺。こっちはいくつか写真を撮ってきたのでどうぞ。

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■浅草寺にて

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■雷門も

外国人の方がたくさんおられました。煙をあびるって、誰に教わってくるんだろう? なぞです。まぁ、僕もたくさん浴びたので今年は無病息災でいられると信じたいと思います。

父親がどうしても行きたいというので、勝海舟の銅像を見に行きました。勝海舟という名前ぐらいはしってるんだけど、もう歴史上の人物はちんぷんかんぷんです。特に幕末、明治維新の頃の人物は、多すぎる上に関係が複雑だから一筋縄には行きそうにもないです。きちんと人間関係を覚えて、誰がどういうことをしたのか勉強すると、きっと面白い世界なんだろうけど。
また歴史とか勉強したいなぁ。

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■勝海舟

さて、そこからしばらく電車で移動、柴又まで行ってきました。柴又といえば当然のごとく誰もが寅さんを思いつきますよね。まぁ、僕は若いのでほとんど知らないんですけど。
それでも断片的な知識で知ってるものが出てきます。

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■駅前に銅像があるんです

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■彼の有名な「とらや」

帝釈天までお参り。浅草寺に比べるとお客さんも少ないけど、情緒溢れる町並みで、いろいろ歩いてきました。

これで一日終了。今日は写真メインになってしまいました。歴史とか流行のものをしらないと、観光してもコメントが付けにくい(汗

「人形式モナリザ」/森博嗣

 Vシリーズ2作目。結果として、作品のオチは理系的かなぁと思うんだけど、中身はそれほどでもないかなあ。やっぱり森博嗣作品は昔のほうが面白かったかと。

 ミステリなので中身について書く必要はないだろうから、全体的なことを。
 まだ2作目ということで、Vシリーズのテーマ的なものが見えてこない。ただ、保呂草の仕事について、少しずつ怪しいところが見えてくる。第1作での保呂草の扱いがあのような形だったにもかかわらず、さらに保呂草に設定があるらしい。2重トリックは森博嗣の常套手段だからなぁ。

Vistaデビュー

 しょうがないから買いました、ノートパソコン。大学時代は必要ないと思っていたけど、さすがにホテル暮らしが2ヶ月半続くと思うと諦めもつきます。
 というわけで、本当ならポイントもたまっているヨドバシカメラに行きたいところですが、ヨドバシカメラは最寄で上野、大きい店舗なら秋葉原までいかないとないので、しょうがなく柏駅前のビックカメラで購入。仕事終わりに行ってきました。

 パソコン売り場の面積は、梅田ヨドバシの1/5ぐらい。ノートパソコンも数えるほどしかありません。店員さんが寄ってきたので迷わず「ネットだけできればいいんで」といったらいくつか教えてくれました。
 今回購入したパソコンはSHARPのパソコンです。Officeなし、Vista発売当初モデルでネットするにはちょうどいいぐらいかな。値段はメモリ追加分を足して10万弱ぐらいです。大手で買った割にはまぁまぁかな。実際はポイント使ったから10万も行ってないしね。

 ところでこのパソコンのスペックはどう考えても6年前に購入したデスクトップパソコンより高性能です。あれも15万ぐらいしたのになぁ。

 まぁ、そんなこんなで買ってきたパソコンをホテルで開き、セッティング。ネットにつなごうとしたけど、どの設定が悪いのかよく分からず結局つなげずじまい。明日またいろいろ設定を変更してみたいと思います。

「黒猫の三角」/森博嗣

 ――悔しい!!

 ぞろ目の日に、ぞろ目の人間が殺される殺人事件。まさかその人が犯人とは思わなかったし、そういうオチはありなのかとも思った。それはいいんだけど。まさかタイトルにそんなネタが仕込まれているとは思わなかった!
 確かに森博嗣のこれまでの作品をみても、タイトルで遊んでいたり、あるいはタイトルが深い意味を持っている作品があるんだけど、今回は駄洒落!
 途中に出てくるんだよ。額に三角形の模様がある猫がデルタ。黒猫のデルタ。くろねこのでるた。くろねっ…。

 ――悔しい!!(再掲

 ぞろ目とタイトルがそのような形でくっついていくとは思わなかったし、理系なんだからそこに気づけよ! と自分に対して思ってしまった。

 本編については、そこそこ面白い1作目だと思う。純ミステリと思って読むのではなく、あくまで読者をだましにかかっている、そんな作者と読者の戦いのようなものだと思ってもらえればよいのではないかと思います。Vシリーズにも期待が高まる1作目、かな。

「幻夜」/東野圭吾

 白夜行を覚えていますか? 去年の1月からのドラマでやっていたやつです。そのときに文庫本を読んだ記録が残っているのでリンクしておきます。
 今回読んだ「幻夜」はその続編、あるいは姉妹作といえるような作品です。

 白夜行と同じパターンで話が進む。ただし、前回は交互の視点で描いていたのに対し、今回はそのようなことはなく固定。また、物語中に経過する時間もそれほど多くない。(前作は実に18年!)
 前作を知っていると、今回の作品の展開が読めてしまうというのは続編の宿命だけど、前回ほどのドキドキ感を味わえなかったのは、やっぱり視点が固定であるというのも理由かもしれない。
 今回もとことん暗い。展開が読めるからこそ、たぶん最後まで救われないんだろうと思うと、より暗く感じる。

 ただ、読んでいくうちに、今回の主人公である美冬と、前作の主人公の1人である雪穂との関係が見え隠れする。作者は明言を控えているが、おそらく……といった感じ。
 どうやら3部作として完結するらしいので、次回作に120%の期待をかけることにするか。

「アンフェア THE MOVIE」

 アンフェアの映画を見てきた。とりあえず完結編。

 これまでのドラマが面白かったせいか、それほど意外性はなかった。期待しすぎたのが悪かったのかもしれないんだけどね。
 それでも、今回の事件も、誰が黒幕なのかというのが分からない状況ということで、ドキドキさせられた。

 ただ、トータルに考えてやっぱりストーリーが軽めだったり、24のようなスリルがないという印象をうけるのもしょうがないか。

 ドラマとしては異色の、映画になると普通な感じでした。篠原涼子だから許す。

「図書室の海」/恩田陸

 むふぅ、負けました。「恩田陸は短編も魅力」とかどこかの本屋で見かけた気がするけど、まさにその通りだと思った。「図書室の海」には恩田陸の魅力がたっぷり詰まっていました。

 いままで短編というと、同じような粒のものを並列してあるイメージが多かったが、今回の作品では、恩田陸先生のいろんな作品を読めて楽しめる。この中から自分の好きな作品を見付けられればよいのではないだろうか。みんなそれぞれ好きな作品が異なるというのも、恩田陸の幅の広さを証明している。
 図書室の海というタイトルは、収録されている1作品のタイトルではあるが、この文庫のタイトルにふさわしいと思う。お見事。
 さらに、解説によるとこの作品達は他の作品の予告編に値するというのである。道理でこの作品を読んでいるだけでは、内容がイマイチ分からないものがあるわけだ。
 いや、恩田陸を読んだことのない人にも、一度目にしてもらって、好きな作品を探してもらいたいなぁと思います。

「予知夢」/東野圭吾

 17日に読んだ「探偵ガリレオ」の続編。またまた刑事草薙と物理学者湯川のコンビが難事件を解決するといった短編集。

 今回は前回よりオカルト色が強くなったと思う。しかし、そもそも物理学が何かを解決するといえば、それはオカルト的な何か、すなわち常識的に持ちうる科学で説明できない事件が起きたときに初めて、この天才物理学者湯川の出番が来るわけで、そういう意味ではオカルト事件が増えるのはしょうがないだろう。

 今回も「本当にその事件・現象は起こりうるのか」あるいは「そのトリックは成り立つのか」という点について第2章を挙げて考えたい。
 第2章では、犯人を挙げた根拠として、ポイントとして「ガリ」があったと書いてある。古い音響機器のボリュームつまみを捻るときに鳴るがりがりとした音を「ガリ」というらしいが、これを判断の根拠としたと書いてある。丁寧にもラブホテルを取り上げたデータまで書いてある。しかし、それはラブホテル特有であって、さすがにその部屋で同じ現象が起こるとは考えにくい。さらに見た感じでは新しい音響機器となればなおさらである。ちょっと強引なような。
 ──ちなみにネットで検索してみたら、この音から女性の存在を推理する話は他にもあるとかないとか。偶然の産物だと思うけどなぁ。

 まぁ、そんなことを言ってもはじまらない。本文中で草薙が言っているように「犯人が分かっていても、その科学的な事実が分かることで、事件の本質が分かるようになる」というのは真理だと思う。
 できれば、この作品には参考文献をつけてもらいたいと思った次第だ。

北海道旅行~2日目

さて、朝は8時半出発。朝早いから眠たいです(汗

今日は湖をいくつか回って層雲峡温泉まで行くという。まぁ今日もパワフルです。

まず向かったのは霧の摩周湖。霧で見えないというのが摩周湖なのですが、冬はどうなっているのかというと……雪ばっかりで何も見えません。やっぱり摩周湖は見えないようです。
結構な雪で、集合写真の予定があったみたいだけど除雪が追いつかずキャンセルに。大変ですわ。

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■摩周湖記念

続いて屈斜路湖。足湯、と検索すると出てくるんだけど、屈斜路湖のほとりで足湯ができるところがあります。汚かったので体験はしてないけど。なんで覚えているかというと、そこにはモノスゴい数の白鳥がいるのです。人懐っこいのか、近づいても逃げません。やるための餌も売ってるから、多分餌付けされてるんだろうなぁ、かなり近くまで寄れます。なんか大自然を感じます。いや、ここまでくると逆に自然ではないな(汗

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■屈斜路湖+白鳥(撮影する手が映ってしまった)

実はこのコースには、船で流氷を見に行こう!という企画も入っていたのですが、あいにくの天気のために船は欠航。まぁ、流氷も見られなさそうだということだったので、それはしょうがないです。代わりにオホーツク流氷館に立ち寄ってきました。本物の流氷がおいてあったり、流氷のできかたについてパネルがあったりして、それなりに勉強になります。濡れタオルをぶんぶん振り回すと、本当にカチカチになるんですよ、びっくり!

夜は層雲峡温泉。層雲峡氷瀑まつりというのをやっていて、その日は花火とかはなかったけど行ってきました。今日は昨日ほど風もなく、暖かい感じです。入り口に温度計があったので写メ。

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■暖かいといってもマイナス5度(右は華氏)

かまくらみたいなものがたくさんあって、中にオブジェがおいてありました。やっぱりかまくらのなかは保温効果があるみたいで、やや暖かいです。外よりはマシ。それでも寒いんだけどね。

いよいよ明日は旭山動物園。わくわく。