「図書館危機」/有川浩

 ラブコメ?になってきている図書館戦争シリーズ第3巻。

 ただ、人数がそれなりに多いこのシリーズなのに、すべての登場人物にきちんとスポットを当てて、きちんと個性を描いているところがさすが有川浩。それぞれいい感じになってきて、恋愛面では次の4巻でどのようなゴールを見せるのか楽しみです。

 一方、図書館隊としての成長ぶりも見逃せない。それぞれが得意不得意がある中で助け合って成長していたり、郁本人の部分では両親との決着をきちんとつける場面があったり。

 本当にいろいろあったこのドタバタ図書館戦争も、あと1巻です。“大人になってもまだ若い”ところが今の自分と近いんだよね。そんな笠原たちにちょっと励まされたりしていた今日この頃。終わってしまうのがちょっと寂しいような。

杭州へ

 今日明日の日記は長いですよ、主に写真が。
 全部ケータイで撮ってたんだけど、あとでPCに取り込んでみたら94枚もあった……道理で携帯の処理が重いわけだ。デジカメ買えばよかったなぁ、もちろんこれ

 今回の観光のメインは、杭州。上海から南に100kmぐらい行ったところです。

 さて、朝の6時に起床。昨夜の反省を活かして、相方さんはさっそく今晩と明晩のホテルの予約に奔走してくれてます。電話に向かってですが。それを横目に準備。寝癖が直りません(汗

 朝7時40分の電車だったので、7時にホテルを出発。よく分からないけど中国の電車は早めに駅に行っておかなければならないのです。入場に荷物検査とかあるし、早く出発したりもするし。出発の5分前まで変更可能な日本とは大違い。

 上海南駅は、2年前にできたばかりの新しい駅。ドーム状をしていて、内装もかなりおしゃれな感じです。もはや駅が飽和しつつある日本では、こんな新しい駅をみることはそうそうないです。

 
 ■上海南駅外観

 
 ■上はガラス張り? ハイソな建物です。

 電車は新幹線みたいな感じでした。最高速度はそこまで速くなかったですけど、乗り心地はよくて、車内販売のお姉さんがお茶とか食べ物とか売り歩いてました。

 
 ■見た目は日本の新幹線に比べたらマダマダですが

 
 ■杭州行き

 1時間半ほどで杭州に到着。改札が1ヶ所しかないうえに駅が小さいせいで、駅でものすごい混雑!
 駅を出るといきなりものすごい客引き。夜の歌舞伎町よりもすごいと思います。とりあえずおばちゃんの勢いがすごすぎ。ガツガツしてます(笑

 そんな客引きのなかから1人のおばちゃんに捕まってホテルに連れて行かれる。150元ぐらいで泊めるから、といわれて「とりあえず部屋を見せろ」と彼女が中国語で言ってました(笑

 着いた部屋は可もなく不可もなくなホテルで、まぁ探すのも面倒くさいからここでいいか、ということになって契約成立。
 ついでに観光案内させろといってきたけど、これまでの経験から、大体中国のガイドは早く終わらせたいからなのか、自分のペースでちゃっちゃっと進んでしまうことがわかっているのでこれは頑なに断った。ホテル代より観光ガイド代で儲けたいだろうに、ごめんよオバちゃん。

 さて、そんなこんなで観光に出発。とりあえずホテルを出てすぐのところにあったスタンドで杭州の地図を購入。まずは杭州といえばここ、西湖を目指します。

 
 ■杭州西湖

 西湖には西湖十景と呼ばれる観光スポット10選があって、どこからまわろうか、なんて行ってましたが、とりあえず西湖に浮かぶ島に船で行くことにしました。
 レトロな船にのり、数分揺られて島へ移動。

 
 ■船

 (まだまだ続きます)

また上海に

 今日明日と休みを取って4連休にしました。先週休めなかったからね!
 朝から5ヶ月ぶりに髪の毛を切って、荷物を整理して、15時ぐらいに家を出発。また上海ですよ。

 成田到着が17時ぐらい。チェックインして荷物を預けて空港内をぶらぶら。そういえば夕飯を食べるタイミングがないなぁと思って、空港でご飯。機内食だけだとなんか元気が出ないしね。
 成田空港はなぜかいたるところでEdyもSuicaも使えるんだよね、最近はSuicaっ子なので、支払いはすべてSuica。おかげで財布の中の現金が全然減りません(笑

 出発まで時間があったので、ロビーをうろちょろしてたら、Yahoo!CAFEがありました。なんかタダで使えるのね、便利。だけど数時間前までネットしてたし、特に見たい情報もないので入りませんでしたけど。

 

 さて、19時ぐらいに出発。窓際の席だったのですが、夜の空は何も見えないのでそれほど楽しくありません。しょうがないからモニターで映画を見てました。見てたのは「ナショナル・トレジャー」です。感想はそのうちアップします。
 映画を見ていたら、あっという間に空の旅もおしまい。着陸です。なんか上海って近いなぁ(笑

 2度目の浦東空港。もう見慣れた感もありますが、ロビーから先は1人では歩けないんだよねぇ、前回も今回もこっから先は彼女の誘導にまかせっきりですから(笑
 というわけで無事彼女に出会えたところでバスで移動。今回は上海南駅に向かいます。
 中国の交通マナーは無茶苦茶ですが、バスも例外じゃないです。メチャクチャ飛ばすんですよ、バスなのにトラックとか余裕で抜かしますから。

 で、1時間もしないうちに上海南駅前に下ろされます。さて、これから宿探し(笑 まぁ観光シーズンでもないので予約しなくても適当なホテルに行けばいい~、なんて考えてたわけです。
 だけど、意外に泊まれるホテルがない! 外国人はダメとか言われてもねぇ。そもそも上海南駅付近はまだ発展途上みたいで、あまり栄えてるとはいえそうにもない。
 一応目星を付けていたホテルがあったんだけど、そのホテルは全然見つからない。すでに時刻は現地時間で23時を回っていて、困っちゃいます。

 ここなら外国人でも泊まれるよと言われたちょっとリッチなホテルに到着したのはもう24時ごろでした。とりあえずホテルにたどり着けて安心。明日も早いんだけど、明日以降のホテルを探したり、荷物を整理したりしているうちに、夜は更けていくのでした。

 明日に続く。

モバイルsuicaデビュー

 昼過ぎまで、部屋の片付けとかしていたんだけど、夕方になってどうしても欲しいものがあって柏まで出かけてきた。今日じゃなくたって全然よかったんだけど、我慢は身体によくないからね(謎

 今日はモバイルsuicaデビューしてきました。とりあえず電車賃と、ビックカメラでの買い物もsuicaで支払い。便利だ!
 ほんとに何でもかんでも携帯電話に集約されてきて、便利だけど携帯がないと生きていけない社会になってきたことを実感します。あと携帯に集約して欲しい機能ってなんだろう。社員証とか?(笑

 一方でクレジットカードでチャージしだすと、もはや何にいくら使ったのか分からなくなるという、まぁクレジットカード単体を使っているときよりも複雑な構造がややこしや~。無駄遣いには気をつけないと。

あをによし

 「鹿男あをによし」が今日最終回でした。いつも会社帰ってから、後半30分ぐらい見てました。

 とりあえずとにかくただひたすらに意味の分からないストーリーなんだけど、奈良が舞台ということだけで見てました。多分。

 この番組、近鉄電車がひたすら出てくるのよ。京都に行くにも近鉄。大阪行くにも近鉄。
 今日の最終回でも最後に近鉄電車(急行)で奈良から去るシーンがあったんだけど、なぜか地上ホームが映ってたんだよね、それも駅名表示が「奈良」だった。
 これは地元人がみたら明らかにおかしい話で、奈良駅って終点だから片側にしか電車は走っていかないし、駅名は「近鉄奈良」だし、その近鉄奈良駅はそもそも地下ホームだし!

 じゃあどこの駅だったのかといわれると、それが分かるほどは近鉄通じゃないっていうところがまたダメなんですが。

 結局このドラマ、面白かったっていう人っているのかなぁ?(汗

「バンテージ・ポイント」

 昨日見てきた映画。ある事件を異なる視点から繰り返し見ることによって事件が解決する、というまぁサスペンス調の映画。

 1つの視点から描かれる時間はだいたい10分ぐらいで、それが終わるとまたスタートに戻る。何度も何度も繰り返されていると、途中でよく分からなくなってきたりしたのは僕のメモリが足りないだけかも。人物相関が分からないまま入ってしまうというところも理由かもしれないけど。

 でも、テンポとしてはこれでよかったんじゃないかな。最後は迫力のカーチェイスシーンがあったりと、ハラハラしながらもスカッとハッピーエンドで終わる楽しい映画でした。

「図書館内乱」/有川浩

 図書館戦争に続いて第2巻。春からテレビアニメ化っていうこともあってか、最近本屋で平積みされてたりするんですね。僕は全部図書館で借りてますけど。

 1作目よりライトノベル感が強くなった気もするけど、テーマがテーマだけに重くならず、軽くならず、程よいテンポと明るさをもって進むところがよいかな。
 前回は主人公を中心に物語が広がっていたけれど、作品が続くことになって各登場人物にスポットを当てた物語が出てくるところが魅力の本作。それと同時に図書館と敵対する組織についても少しずつ語られ始めた。
 全部で4巻ということで、2巻3巻は少しずついろんな色のストーリーが見られるところだと思います。最終巻でどう締めくくられるのか、早くも楽しみです。

「サクリファイス」/近藤史恵

 sacrifice-犠牲。高校英語で覚えた単語だけど、このタイトルから自転車競技は思いつかなかったなあ。自転車競技の奥深さを知った作品。

 最近のミステリブームで、この小説はミステリ的な紹介をされることもあるが、決してそういうものではないと思う。普通の小説としてみたほうがよい。

 主人公が独特な考え方をもっている。人一倍気を遣って、他人のために犠牲になることの方が楽だという生き方。物語としてそのような人物が出てくると、「なんて頼りないんだろう」と思ってしまうだろうが、逆に言うとドキっとした人も多いんじゃないかなぁ。

 しかし、そのような性格も、自転車競技の“アシスト”として活躍する力にはなる。自転車ではアシストという仕事があるらしい。チームとしてエースをサポートするのがアシストの役目。自分が主役になるわけではない、縁の下の力持ちとしての仕事だ。そのポジションとして主人公は成功するわけだ。

 なんだろう。ちょっとこの小説を読んでヤキモキしてしまう自分がいたりする。もっと自分の思うまま生きていくことだっていいんじゃないか、とか思ってしまう。だけど、この主人公にはこのような生き方が向いていて、そういう生き方をも肯定するんじゃないかなぁ。

 一歩引いて全体を見渡す、ということも重要だし、そのおかげでこの物語の中核をなす部分は解決するんだけど。でも、最後までこの性格に対する不満がくすぶり続けた。

 結局何が伝えたい物語なんだっけ(汗

「図書館戦争」/有川浩

 「阪急電車」がよかったので早速同じ有川先生の代表作であるこの「図書館戦争」シリーズを読み始めました。

 もともとライトノベル作家だった(というのは初めの1作だけかもしれないのだけれど)ということもあって、雰囲気はライトノベル路線。こういう作品が本屋大賞にノミネートされていたり、ブランチのような番組で紹介されるのを見ていると、ライトノベルと一般の小説の境目っていうのはかなり曖昧なもののように思えてくるけどね。そりゃあスレイヤーズはちょっと違うにしても。

 というわけで、阪急電車からしてみればかなり空想の世界の話なんだけど、設定どうこうよりも登場人物の人間くささがとっても心地いい。有川作品のいいところは、感情の細かい描写だと僕は思ってます。僕はこの雰囲気が大好きです。

 4月からテレビアニメ化されるらしくて、まぁ夜中じゃ見られないだろうけど、一足お先に読んでいこうと思います。

「クレオパトラの夢」/恩田陸

 MAZEと同じく神原シリーズなんだけど、今回は推理小説っぽい要素もあって楽しめました。amazonレビューなんかをみると、「恩田陸ファンよりもミステリファンが楽しめそう」なんて書いてあるところをみると、僕はミステリファンなんでしょうね(笑

 今回はある謎を解明するために神原が動く。神原と同じぐらい頭の切れる妹と男と。とりあえず登場人物全員が駆け引きをしながら人と接している様子が伝わってくる。

 誰が何のために動いているのか。神原シリーズは、こういうものに合っているとは思うんだけど、どうなんだろう?