「武士道シックスティーン」/誉田哲也

 本屋で平積みになっていて、面白そうだったので図書館で予約して手に入れました。
 
 2人の剣道部の女子高生が主人公で、性格の違う2人それぞれの視点から剣道や普段の生活、お互いへの思いなんかを描いていく作品。非常に読みやすくて、中高生の生活、考え方にぴったりなんじゃないかと思った。友情とかライバル心とか、あと部活動(彼女達の場合は剣道だけど)に対する考え方とか、いろいろ共感できると思います。
 中学生ぐらいの読書感想文にはぴったりだと思うので、夏の読書感想文がまだな人は是非。
 
 ライトノベルとまではいかないけど、さっくり読めてなかなか楽しめる作品。続編のセブンティーンが最近出たらしいので、そちらもよんでみようと思います。

「τになるまで待って」/森博嗣

 引き続き読書メモ。

 今回はわけも分からずやってきた山小屋?での出来事。結局、犯人もなんやねんそれ、みたいな結末になってます。トリックだけが興味の対象であって、犯人やその同期などは関係ないと言わんばかりの展開。
 ミステリ小説というより、その裏で動く大きなストーリーを進めるための小説だったのかもしれません。

 森博嗣の仕掛けかねないトリックを考えると、たとえばGシリーズ全体を見たときにどうしてもこの巻が必要となる、といったような展開が最終的にあるのかもしれませんが、この小説を薦めるということは現段階ではあまりないかな。

「ホルモー六景」/万城目学

 夏休み中にも本をたくさん読んだので、読書メモを次々アップしていきたいと思います。

 鴨川ホルモーのキャラクタが登場する短編。
 え、ここでもホルモーが? とか、それぞれのキャラクターのホルモー以外での魅力とかが描かれている作品で、鴨川ホルモーとセットで読むと結構楽しめる作品です。

 前作のときも書いたんだけど、ホルモーって何やねん、から始まってこのしょうもない遊びを中心に描いている割に、人間模様がしっかりしているからそのギャップに惹かれてしまう。本作ではホルモー度は減ったけど、前作があるからこそこの人間模様は浮きだって見えてくる。是非セットで読んで下さい。

「西の魔女が死んだ」

 映画版の「西の魔女が死んだ」を見てきました。

 小説版を読んだのも最近だったんだけど、映画版は作品のそのままの暖かさが伝わってくる、とてもいい映画でした。

 素晴らしいあの原作をいじることなく映画化しているので、もはや映画について語ることはないんだけど、本当にこの作品の芯の強さを感じた。まいちゃんの成長をあたたかく見守るおばあちゃんが、本当に素晴らしい。
 サチ・パーカーさんという方をはじめて知ったんだけど、本当におばあちゃんにぴったりの役だった。

視聴者のオリンピック

●今日のオリンピック
・体操男子 惜しくも銀、中国強いわ~
・女子柔道63kg

 いつものようにだらだらNHKを見てたら、オリンピック放送が終わりニュースまでの時間を、ミスチルの主題歌と共に中国の街角や観光地の様子を映し出すというつなぎ方をしていた。それもおそらく5分ぐらい。

 民放の場合はCMなどもあって、どうしてもこのような贅沢な時間の使い方はできないのだろうけど、まあ大抵はハイライトシーンを映すか、司会である芸能人をひたすら映したりするんじゃないだろうか。
 普段は、NHKの悪い意味で極限までにシンプルな番組作りにうんざりしたりすることは多いんだけど、今日のこの映像にちょっとだけ感動した。
 オリンピックといえば、当然選手が競うオリンピックもあるんだけれど、テレビの前でオリンピックを見ている僕たちには、選手の活躍とともに、文化を知ったりすることもテレビを通じてなんだよね。それを可能にしてくれるNHKにはとっても感謝です。たまにはいい番組やるじゃないか、NHK。

車の運転

 実家に帰ってきてこの夏は車の運転をしてます。夏の終わりに友人達と岡山・広島へ旅行に行くのですが、誰が何を考えたのか、その旅行で車の運転をすることになってしまったのです。
 おいおい、だれも車運転してないやん、車持ってないやん、レンタカーで実践練習するのやめてくれよー。

 と思いつつ不安をぬぐいきれないので、せめて自分だけでもまともな運転をできるようにと練習しているのでした。父親を隣に乗せて毎日1時間弱ぐらい。

●今日のオリンピック
・水泳100m平泳ぎ
・女子バドミントンダブルス

 水泳では北島が2連覇。おめでとうございます。あと、オグシオは残念。末綱・前田ペアのベスト4進出は、本当にすごかった。

「鴨川ホルモー」/万城目学

 前々から読みたいと思って図書館で予約していた本がようやく届いて、読みました。ホルモーって何ぞや、とずっと思ってたんやけどあんなスポーツ?だとは。

 読みやすい大学生青春小説みたいな感じになってました。始めは「ホルモーとは何やねん?」という興味から始まるし、京都の学生という特殊な人種が現れて、また京都の変な奴らの話かと思いきや、最後はホルモー自体より人間模様のほうに目が行っちゃうぐらいだからね。ちょっと驚いた、こんな話だとは!

 ということで、楽しく読める一冊。続編?の短編集もあるし、こっちも楽しみです。同時に届いたので早速読もう~。

「ラブコメ今昔」/有川浩

 激!甘!

 とにかく超甘いお話が詰まっていて、そういう甘い成分を摂取したいときにお勧めの一冊です。

 「クジラの彼」と同様、自衛隊員の恋愛模様がいろいろ描かれている作品。前回も書いたけど、自衛隊員も普通の人間なんだ、ということを改めて気付かされるのに加えて、こんな甘い恋もいいなぁ!いいなぁ!と思ってしまうわけですけど。

 もはや有川浩のラブコメ小説は全国に知れ渡っているわけですが、この作品もそんな感じです。楽しんでいただけると思います。

「ナイチンゲールの沈黙」/海堂尊

 それほど面白かったとはいえないかもしれない。「チーム・バチスタ」ほどのインパクトはなかったせいかもしれない。ただ、こんな作品も書くのかという発見があってよかったかもね。
 歌で映像が、とかいうちょっとあり得そうにもない設定もマイナス要素? ファンタジーとして読めば悪くないけど、ちょっと現実味はあまり。
 
 それに、バチスタで最も特徴的といえた田口先生のキャラクターも、今回よく生かされていたかというと、そうでもなかったような気がするしね。

Edy

 最近ニュースで、Edyが利用者数ベースで3位に転落という記事を読んだ気がするんだけど、この前名古屋に行って驚きました。

 名古屋、めっちゃEdy普及してるやん!

 最も古くから、そして全国的に広まっていたのがEdyなんですけど、その割りにたとえば僕の住んでいる近くでは、ローソンとマツキヨぐらいでしか使えない。関東だとSuicaの方が幅を利かせてるみたいで、実際僕が使う電子マネーも金額ベースではSuicaが一番だし。

 しかし、名古屋を歩いていて、まず駅前のコンビニとかでは大抵Edyが使える。驚いたのは名鉄百貨店近鉄パッセでも使えるという普及ぶり。服買うのにEdyで買えるなんて(汗

 電子マネーの普及には、やっぱり地域差があるのかなあとつくづく思ったのでした。

 ちなみに、最近はiDQUICPayも普及してきてますね。次のケータイにしたら、この辺も導入しますか……
 ますますややこしくなりそうですけど。