「オオカミ少女と黒王子」

二階堂ふみって、こんな役やってたんや!!というのが一番の感想。
もっと大人っぽい役をやっているイメージが強かったから、こんな情けない(?)女子高生役をやっていたとは。

内容は一時期流行った、
「女子高生がワケアリ男子のことを好きになって、途中でワケアリの元カノとか出てくるけど、最後はハッピーになる」系。
ちょっと変化球な要素もあったかな。

なのでそれ以上でもそれ以下でもない感じですが、そういうのが好きな方と、主演の二人のファンの方はどうぞ。

「レインツリーの国」

有川浩先生の小説「レインツリーの国」の映画作品。
それほど話題にならなかったから、たぶん、ひっそりと公開され、ひっそりと終わっていたのでしょう。

耳の不自由な女の子と付き合う男の子が、不器用ながらもお互いを理解していく。
必要以上に気を遣うことも違うし、配慮しないのも違う。
適切な距離感がなんとも難しいけれど、
有川さんはそれを恋愛にうまく投影しながら、デリケートな問題をしっかり描いていたように思う。
思えば、適切な距離感や配慮が大事ということは、恋愛だって同じだもんね。

映画版も悪くはなかったけど、いまいち心に残る感じでもなかったなあ。
小説版も読んだはずなんだけど、すっかり忘れてるからまた読み直してみないと。

「シン・ゴジラ」

君の名は。とともにこの夏ヒットしたゴジラ。
いままでゴジラシリーズを見たことが無いので、過去との比較はできないけれど、
ほんと、ゴジラってなんやねん!!笑

ストーリーは面白くもなんともないけれど、
お役所仕事ぶりがここまでも皮肉に描かれるか、とくすっと笑ってしまったり、
出世コースを外れた“変人”たちが謎を解明しゴジラに立ち向かう姿はなかなかよかった。

せっかくの迫力の映画を、機内モニターでみたことだけが残念ですが笑

「海難1890」

1890年に起きたエルトゥールル号遭難事件と、
1985年のイラン・イラク戦争勃発時に、テヘランに取り残された日本人の救援のため、トルコ政府が救援機を飛ばして救出した出来事をつないで描く、ヒューマンドラマ。

歴史的な史実を、すこしだけドラマチックな演出を足して世に広めるというのは、嫌いじゃない手法。
これがトルコが親日国でいてくれる理由なのか、と勉強にもなりますね。

「奇蹟がくれた数式」

「こんな映画誰が見るねん?」という数学マニアだけのための映画。
インドの天才数学者ラマヌジャンの生涯を描く。

ひらめきの天才、ラマヌジャンにとって、
証明を良しとする「正しい」数学はとても苦痛だったことが描かれている。
また生活も合わず、そんな苦しい思いをしてまでイギリスで数学をやらなくても、とさえ思うが、
その才能を見出した数少ないハーディ先生の愛も感じる。

そんな、数学好きだけのための映画。人におすすめすることはありません。笑

「君の名は。」

ネタばれもあるかもしれませんが、まあもう時効でしょ。ってことで。見たのは去年の夏だよ。

ほんとうまくできていた。

なにより、宣伝がずるい。
「男女が夢の中で入れ替わる」ということしか宣伝では公開されていなかったけれど、
そんなの序盤の序盤の内容。そこからの激動の展開が引きつけます。
宣伝が映画本編を引き立てるためにうまく利用されているというのは、これまでの映画にはなかったんじゃないかな。

そしてそこからの物語展開もすごい。
100分ちょっとしかないんですが、よくこの時間にこれだけの展開を盛り込んだな、と思う。

RADWIMPSの歌も本当によい。見事に映画にマッチしていて、これはすごい。
テーマソングや最後の方の曲とか、本当に映画を引き立てていたと思う。
この音楽なくしてこの映画は完成しえない、と思えるほど。

実を言えば、ストーリー自体はマンガでよくある「ヒーローがヒロインを救いに奮闘する!」といった類のものなので、
なぜこんなすごいヒットにつながったのかは良く分からない、となりそうですが、
とにかく行きつく間もないストーリー展開と、ストーリー、作画、音楽と、
押し並べて完成度の高い映画だったと言えると思います。見ていない人がいれば、是非。

「マネーモンスター」

生放送中の経済娯楽番組に銃を持った男が乱入。
この番組が紹介した会社の株で大損したという男だが、その会社の株価暴落の裏を探っていくといろいろなことが分かってきて。
初めは人質に取られる司会者だが、裏で指示を出す女性ディレクターとの協力もあり、犯人の男のなだめ込みに成功。
さらには、犯人の男と協力し合いながら、そのおかしい株価暴落の真相に辿り着く。

ところどころ、そんな展開はないでしょ、と思わせるところもあるが、
ただのサスペンスではなく、現代金融社会を考えさせられる一面もある、社会派サスペンスだった。

「ゴーストバスターズ」

お化け退治、を妄想によって拡大表現したらこうなる、といった感じの映画。
どんなに盛り上げてもお化け退治はお化け退治だって笑
3D映画なので迫力ある映像で楽しめる映画でした。でも映画館で見るほどではなかったかも。

設定を理系の科学者ということにしたせいで、荒唐無稽な理系ワードを出しまくるのだけはちょっと許せなかったけど、まあいいや。