「路」/吉田修一

台湾新幹線の建設とともに動く人々の人生と生活。
日本と台湾という二つの舞台に、さまざまなキャラクターで色を付けているような物語。
ストーリーの展開は分かりやすいのだが、物語に深さはあまりなく、表面的にいろいろな人の人

生をなぞった、という印象。
台湾での仕事の大変さはあまり伝わらないし、突然日本に来たり台湾に行ったり、
主人公の1人の女性の日本に残した彼は雑な描写だし、正直、世界観には入りこめなかった。