円安

さて、中国での生活ももうすぐ終わります。
思えば中国に来たのは2011年の8月。
その頃の円と元のレートは1元=12.5円ぐらいでした。
かなりの円高で、輸出企業的には辛いですが、
こちらでお金を使う身としては、安く買い物ができてよかったように思います。

それが、突然の円安。予想以上の爆発的な変動にびっくりしてしまいますが、
今や1ドル100円近く、1元も15円まで戻りました。
そう、確かに戻ったというのが正しいように思います。

まあこれぐらいなら、ちょうどいいところなのかもしれませんが、
さて円安になってよかったのかというと、
今度は輸入品が高くなるという問題が発生します。

少し長くなりますが説明をすると、
実は輸出するのはほとんどが企業なので、円高による損失は、企業が背負います。
一方で、輸入品を買うのは、一般市民もそれなりに購入するということです。
ガソリンをはじめとして、食料品や外食などの生活必需品も、今や多くのものが輸入されており、
それらすべてが少しずつ値上がりすることになる、ということである。
当然、これも企業が一部は負担するが、負担しきれなかった場合、消費者が直接かぶることになりうる、ということです。

言いたいことは、考えかたによっては、
円安の方が消費者を直撃するため、深刻な問題になりかねない、ということなのです。

長く続いた円高時代のあとの円安なので、
多少喜べるところではありますが、過度の円安にならないように、
ちょうどいいところで為替を操れるともっともよいのですが、
まあそう簡単にはいかないですよね。