「黒猫の三角」/森博嗣

 ――悔しい!!

 ぞろ目の日に、ぞろ目の人間が殺される殺人事件。まさかその人が犯人とは思わなかったし、そういうオチはありなのかとも思った。それはいいんだけど。まさかタイトルにそんなネタが仕込まれているとは思わなかった!
 確かに森博嗣のこれまでの作品をみても、タイトルで遊んでいたり、あるいはタイトルが深い意味を持っている作品があるんだけど、今回は駄洒落!
 途中に出てくるんだよ。額に三角形の模様がある猫がデルタ。黒猫のデルタ。くろねこのでるた。くろねっ…。

 ――悔しい!!(再掲

 ぞろ目とタイトルがそのような形でくっついていくとは思わなかったし、理系なんだからそこに気づけよ! と自分に対して思ってしまった。

 本編については、そこそこ面白い1作目だと思う。純ミステリと思って読むのではなく、あくまで読者をだましにかかっている、そんな作者と読者の戦いのようなものだと思ってもらえればよいのではないかと思います。Vシリーズにも期待が高まる1作目、かな。

「幻夜」/東野圭吾

 白夜行を覚えていますか? 去年の1月からのドラマでやっていたやつです。そのときに文庫本を読んだ記録が残っているのでリンクしておきます。
 今回読んだ「幻夜」はその続編、あるいは姉妹作といえるような作品です。

 白夜行と同じパターンで話が進む。ただし、前回は交互の視点で描いていたのに対し、今回はそのようなことはなく固定。また、物語中に経過する時間もそれほど多くない。(前作は実に18年!)
 前作を知っていると、今回の作品の展開が読めてしまうというのは続編の宿命だけど、前回ほどのドキドキ感を味わえなかったのは、やっぱり視点が固定であるというのも理由かもしれない。
 今回もとことん暗い。展開が読めるからこそ、たぶん最後まで救われないんだろうと思うと、より暗く感じる。

 ただ、読んでいくうちに、今回の主人公である美冬と、前作の主人公の1人である雪穂との関係が見え隠れする。作者は明言を控えているが、おそらく……といった感じ。
 どうやら3部作として完結するらしいので、次回作に120%の期待をかけることにするか。

朝食はメロンパン+コーヒー

 最近の朝ごはんを紹介します。

 寮から一番近いコンビニが、サンクスです。寮には自分用の冷蔵庫とかないので、朝にシャワーを浴びたあと買いに行くのが習慣になりつつあります。
 で、最近はまっているのが写真のメロンパン。これが美味しいんだ!

 メロンパンっていってもいろいろあって、一般ピープルが考えることといえば、メロンパンって、中にメロンクリームとか入ってるほうが美味しいやん!ってことになるんですけど、そんなことないで~。

 確かにクリーム入りメロンパン(136円)とかも売ってるけど、メロンパンの醍醐味はこの独特の表面じゃないっすか。もっというと端っこのサクサクした部分なんか最高!

 さらにこのメロンパンのいいところは、表面にざら目状の砂糖がまぶしてあって、この甘さがとてもいい。ちょっと甘めだから目覚めもよくなってくるし。いつもパンを選ぶときに、この砂糖がたっぷりかかってるのを選んでるのは秘密だけどね。
 このメロンパン+缶コーヒー(朝はまだ寒いからね)の組み合わせにはまってます。

 みなさんも是非一度お試しアレ。

「アンフェア THE MOVIE」

 アンフェアの映画を見てきた。とりあえず完結編。

 これまでのドラマが面白かったせいか、それほど意外性はなかった。期待しすぎたのが悪かったのかもしれないんだけどね。
 それでも、今回の事件も、誰が黒幕なのかというのが分からない状況ということで、ドキドキさせられた。

 ただ、トータルに考えてやっぱりストーリーが軽めだったり、24のようなスリルがないという印象をうけるのもしょうがないか。

 ドラマとしては異色の、映画になると普通な感じでした。篠原涼子だから許す。