映画版の「時をかける少女」を見てきた。この夏一押しのアニメ映画だったわけですが、見る機会が無くてこんな時期に(汗
映画版は小説版とはまったく違う内容。タイムリープの能力を手にした少女の物語、という点だけが共通点。
ところが、映画版は小説版に比べてより深い物語になっていた。タイムリープの能力を使うことで、さまざまなことに気付いていく。少女の成長の記録でもある。スカッとさわやかになる青春映画とはまた違う、なんともいえない気持ちにさせる映画だった。
主人公真琴のタイムリープの能力のことを唯一知っている“魔女おばさん”は、原作でタイムリープの能力を手にした本人という設定は、原作を読んだ人だけが最後の方のシーンで分かるようになっていたが、だからこそ真琴に的確な、そして意味深い言葉をかけられたのだろうか。
タイムリープという能力をフルに活かせるように作られた緻密なストーリーもある意味楽しめたかもしれない。生活のあらゆる場面が未来に繋がっている――そんなことを感じさせる映画だった。
アニメだからとあなどるなかれ、なかなかよい映画でした。