「号泣する準備はできていた」/江國香織

 読み終わったのは15日ごろで、「重力ピエロ」より先だったんだけどね、書くタイミングが。

 直木賞受賞作「号泣する準備はできていた」は、僕にとっては江國香織作品2作目。前回の「東京タワー」のときは結局よく分からなかったんだけど、今回この作品を読んでようやく江國香織の世界観が分かってきたような気がする。
 結局こちらも不倫やら浮気やら、非日常を扱った短編集。いや、これが日常という人も多いのだろう、だからこそたくさんの人に受け入れられるのかな?
 あとがきにもあったように、見た目が違って中身はほとんど均一な飴のような短編が並んでいたような気がする。ただ、江國香織作品を始めて、あるいは2作目として読んでも得るモノは少ないのかなぁ。

 「きらきらひかる」は有名だよね、ドラマにもなったし。こういう有名どころを読んでからまた戻ってきたら、また違った印象があるのかもしれないと思った。奥が深いのかただ浅瀬なのか。