「国語入試問題必勝法」/清水義範

 しばらく前から気になっていた「国語入試問題必勝法」という本を買って読んでました。昨日と同じ清水義範さんの本。昨日とは違い、短編集なのですが、なかなか面白い。

 タイトルと同じ作品「国語入試問題必勝法」は、国語の入試を扱ったコメディ。受験生のあるあるネタみたいな気もする。実際に受験生のときに同じような会話をしたことがある。
 選択肢で共通のものがあるのが正解とか、的外れ、似たニュアンスは間違い、適度なはずれが正解、とかいうのは本質を突いている気がする。前者は小学生レベルならかなり通用するし、後者は「言い換え」というキーワードから試験問題を紐解けばかなり本質的だ。
 ちょっとはまってしまうかも。

 直接読書とは関係ないけど、今日のニュースで、国語力低下『私大生の19%「中学生並み」』という記事がYahoo!に載っていました。前にも同じようなのがあったような。
 単語の語彙を問う問題が例にありましたが、「奔走する(高2)」「嫡流(高3)」「憂える(高3)」だとか、ちょっと本を読んでいる人なら誰もが知っているような気もするのですが、やはり読書離れというか国語離れというか。日本の未来を憂う結果となってます。
 問題は、大学入試の多様化にもあると記事は指摘しています。確かに勉強のあまりにできない人が大学に進学できる状況にあるのは間違いないでしょう。
 否定はしませんが、素直に肯定できることでもないような気がします。入試に関係なく、大学生か高校生かなどに関係なく、本を読むなどはすべきかと。