いろんな意味で、
今の子供達は50年前の子供より大人だと思う。
「いろんなことに目を向けて生きて行きなさい」と言われる世の中。
確かに必要なことですね。
この世の中、一つのことが出来るからって、全然偉くありません。
あるラジオ番組の葉書。(かいつまみますけどね)
「12歳の中学1年生です。
この前母親とケンカしました。
すっごく納得行かないんですけど、母親も料理や洗濯で疲れているんだと思うと、最後まで口論できませんでした。
母親だって人間だから、間違うことはあるんだと思いました。」
……おいおいぃ~悟りすぎだよ、中1でそれは。
50年前に、これらのことが起きていなかったとは言いません。
50年前にだって、誰だって人間、間違うことはあると思った12歳はいたことでしょう。
それにしても、今の世の中、
「子供達は背伸びしないと生きていけない」のではないでしょうか?
子供達が背伸びしなくちゃいけない社会を作り出したのは、
他でもない大人たち。
確かに子供達には必要なことですが、
そのために子供達に大きな緊張を背負わせているのかもしれませんね。
昔は、子供は夏、蝉やカブト虫を追いかけて
山の中を走り回っていれば「健全」だと思われていたのに。
今では、勉強をし、ニュースを見て、そして幅広い知識をもっていることが必要とされる……。
逆に、子供に関わる犯罪も、どんどん凶悪化してきているような気がします。
確かに、大人が殺人を犯すなら、子供だって殺人を犯してもおかしくないでしょう。
これも、ある意味、大人の押しつけた「子供の背伸び」の影響かもしれません。
家出した中1の女の子が、
(車を運転する歳の)男に呼ばれて会いに行った……
そして、数時間後に手錠を掛けられ服装が替わって高速道路の路上?
これだって、明らかに「おかしい」事件です。
少年犯罪の増加、そして少年少女が巻き込まれる事件の数々。
いつの間に、こんな社会ができあがってしまったのでしょう?