「工学部・水柿助教授の日常」/森博嗣

 実は次作「~逡巡」の方を読み出してから、やっぱり物事は順序というものが大事だと思ったので、途中まで読んでいた「~逡巡」を放り出して読んだ「~日常」。
 とりあえず森博嗣の私生活が垣間見えるお話。これはもはや小説ではなくて面白くした日記なのでは、と思うけど、そういう風に思わせるためのトリックなのかもしれないし、さらにその裏をかくという手の込んだトリックかもしれない。裏の裏は表、なんのことはない、単純だ。
 ……といった感じで無駄な話が多いのもこの作品の特徴。あえて特長とは書かない(これも無駄)。

 「~逡巡」のほうを少し読み出してしまっているからこそかけるんだけど、今回読んだ「~日常」は水柿助教授が作家デビューする前の日常の話。概ね大学での話が中心。

 イズミの地元である三重県津市がけちょんけちょんに言われている点についてはこれ以上ない憤慨とか憤懣とかをもっているのだけど、これ以上のこれが指し示すものが分からず基準もないので、実際には読む人の判断によるんだろうけど(これも当作品の影響)、とりあえず台風で船が流れ着いたのは本当。近くの造船会社から。コンクリートの比じゃないな(何比?)。

 あと僕が「そうだよね~」と思ったところは、「算数や理科、社会といった教科では、先生が納得のいく説明や見本を見せてくれるのに対し、国語の作文において先生が見本を見せてくれたためしがない」という内容。教育には力の差が必要、と書いてあり、まぁそこまで強烈には言わなくても、やっぱり違いを見せ付ける、プロフェッショナル的な部分が必要だと思うなぁ。

 まったく内容に触れずこれだけ書けるのも素晴らしい、と自画自賛しながら今回の感想は終わり。これで読みたいと思う人がいるのだろうか? いなくてもいいや。僕は困らないし(これも作品の影響だ)。

「φは壊れたね」/森博嗣

 Gシリーズの第1作が文庫化されたので、読みました。

 今回もまた変な名前のキャラクターが登場しつつ、S&M、Vシリーズに続いて萌絵ちゃんも登場。今回は萌絵がD2ということで、一番新しい時系列の作品みたいです。

 とりあえず、海月くんが重要キャラクターみたいなのですが、今回の事件はあっさりしたミステリ。不思議なところもあまりなく、常日頃森博嗣作品に悩まされている読者にとっては楽チンな作品でした。
 いや、楽チンな作品ほど「何か裏があるのでは」と思ってしまうのが森博嗣ファンだとは思うけど。

 今回の謎はタイトルの「φは壊れたね」。このあともタイトルにギリシャ文字が続くGシリーズだけど、ギリシャ文字って一般の人にはほとんど知られてないと思うんだ。高校生でも、せいぜいα、β、γぐらいで、ξとかηとかζになってくると、意味が分からないのでは。理系大学生の特権ですね。
 今回のφがどんな意味を持つのか、この作品では何も分かりません。続きのシリーズでどうなるかがポイントですな。

「四畳半神話大系」/森見登美彦

 森見登美彦2冊目の「四畳半神話大系」
 今回も京都の大学生。前作と同じような主人公が下宿の四畳半のアパートを中心に繰り広げられるストーリー。京都には(京大には?)こんな奴しかいないのか?(笑

 なるほど日本ファンタジーノベル大賞を受賞しているだけあって、今作品は前作よりもトリッキーな作りになっている。
 どの章も、登場人物や設定、さらに起こる出来事が同じという不思議な本。主人公の友人である小津が「どうせあなたはどんな道を選んだって、今みたいなありさまになっちゃうんだ」と言う場面がある。このセリフと2章の途中ぐらいまで読んだところで、なんとなく想像がつくこの本のトリック。最後まで読むと「ああ、ここに行き着きたかったんだな」ということが分かる。

 ただまぁ、いつ読んでも森見さんの本の主人公は捻じ曲がっているというか(笑

炊込

 今日は水曜日、残業もないので急いで帰ってきました。家に食材がないため、日曜日からヒモジイ食生活――具体的にはコンビニ弁当に頼った生活――を繰り広げていたので、今日は食材を買い漁ってきました。

 とりあえずメインを何にするか迷った末に、鮭を購入。ムニエルにでもしようかと思ったんだけど、家に帰ってHPを散策していてふと思いついて検索したら、鮭の炊き込みご飯の作り方にヒットしてしまったので、今日の晩御飯は炊き込みご飯に決定。
 といだお米と水に醤油と酒を加え、塩をふった鮭の切り身をのせて炊飯器で炊くだけ。残り10分の表示が出るころには、炊き込みご飯のおいしそうな香りが漂ってくるのです。おいしそう~。

 出来上がって、ふたを開けると、そこにはおいしそうに佇む鮭の切り身。しゃもじでご飯を混ぜるとほどよく崩れる鮭。すばらしい。やればできるじゃん、俺!

 そんなわけで、今日は買ってきてあった豆腐とねぎで味噌汁も作りました。おいしそうにできたので、写真を撮ってみた。まぁ、写真だと何ご飯かよく分かりませんが(汗

 

恵美

 誰の名前だよ(笑

 深夜にやってる「たけしのコマネチ大学数学科」ですが、国際エミー賞にノミネートされていたんですよ。
 夜遅くてテレビで見られないことが多いから、いつも参考にしているガスコン研究所さんの記事でしりました。それ以来ずっと注目していたんだけど。

 いやあ、残念でした! だけどね。数学をバラエティ風味にした番組、それだけでもかなり視聴率を度外視した感じなのに、それがノミネートされているだけでも数学ファンとしては喜ばしいことです。
 数学の美しさは伝わりにくい(編集やら製作側が数学に詳しくない?可能性も)けど、たとえば、出題後まずコマ大チームが試行錯誤して求める姿って、これぞ普段の学習に必要な光景で、是非全国の中学生やら高校生に見てもらいたいところです。

 ちなみにタイトルは、、、駄洒落やね(汗
 漢字2文字縛りが結構キツイ。今日のも残念とか無難なのにすればいいだけなんだけどね(けど、直さずそのままアップするあたりがダメ野郎)。

高速

 仙台からどうやって帰ってこようかと思っていたのです。

 第1候補「常磐線」。ひたすら常磐線の旅。仙台を5時29分に出発、8時28分いわき駅着。15分待ったのち、8時43分発水戸行きに乗車、10時8分に勝田駅到着。ここがミソ、次の電車は勝田駅始発なのです。最後は10時14分上野行きに乗って取手到着が11時55分。
 ……なんだか、時刻表トリックが作れそうだ。

 はじめはこれで行こうと思っていたんだけど、都心で買い物をして帰りたいということを思いついて、次に思いついたのはぶらり東北本線の旅。
 ……もう時刻表はいらないか。

 だったんだけど、実は高速バスが出ていることに気付く。それも自分の家の目の前の長町駅前にも停車してくれるという。素晴らしい。
 バスの癖にJRの乗車運賃よりちょっと高い料金設定だったけど、乗り換えとかの面倒がないのを考えれば新幹線より安いし、問題なし。今まで仙台から高速で都心に向かったことはなかったので、意外と楽しそうということもあって、これに決定。朝7時のバスに乗って新宿まで帰ってきました。到着が12時半。途中15分休憩が3回もあったので、実際は5時間かかってない計算です。

 途中のサービスエリアで「Highway Walker」をゲット。歩くんだか走るんだかよく分からないタイトルですね。

 あとは冬用のコートを1着買って家に帰る。ものすごい疲れていてすぐに寝ちゃいました。明日から仕事だなぁ。

「容疑者xの献身」/東野圭吾

 久々に読んだ東野圭吾。直木賞受賞で一躍有名になった「容疑者xの献身」を読みました。
 東野圭吾を読み続けている人からすれば、なぜこの作品でなのか、とは思うかもしれないけど、安定して作品を常に送り出している東野圭吾万を辞しての受賞という感じ。シンプルミステリではなく、裏をかく叙述ミステリ。

 実はガリレオシリーズの長編。短編のときは、理系技術を駆使したトリックがメインだったんだけど、今回は湯川対犯人の理系的頭脳戦が繰り広げられる。湯川が天才数学教師石神の様子を見て、その犯罪を見抜いていくのだが、ネタバレを覚悟で書いてしまうと「その時点で戦いは終わっていたのか」というトリックに圧倒される。それだけ石神の凄さがうかがい知れる。そしてそれを見抜いてしまう湯川も湯川だが。

 普通の人はここまで割り切っているとは思わない。そこについては、最後にフォローするエピソードが差し込まれているが、これは取ってつけた感じを受けた。プロローグに入れても突飛だし、難しいなぁ。

 このような話を読んで、ゾクゾクしたり凄さが感じられると、その人は理系的というか、東野圭吾の裏のかき方がぴったり来るんじゃないかなぁと思った。

帰国

 早いもので帰国の日。

 飛行機が9時半ということで、眠い目を擦りつつ7時前にホテルを出て空港へGO! 高速バスでいくのもありなんだけど、道が混んでたりして遅れたら嫌なので、帰りもリニアモーターカー。なんだかリッチです。

 若干時間にせっつかれながらも、彼女ともお別れ。4日間案内してくれてありがとう。ものすごい助かりました。

 帰りの飛行機は乗り継ぎ便になっていたみたいで激混み。両隣外国人(英語)だったのもなんだかなぁ。まぁ、眠くてずっと寝てたんだけど。

 偏西風のおかげか、飛行機はだいぶ早く成田に到着。数少ないJRを乗りついで家に着いたのは15時半。かれこれ97時間の旅でした。帰宅してとりあえず洗濯機を回しつつ寝る。お疲れ様でした~。

出国

 いやあ、全休にすればよかった。

 今日から中国旅行だったのですが、成田発が夜だったので、午前中は出勤してきました。まあ、昨日終わらなかった仕事も今週中にあげておかなければならなかったということもあったんで、しょうがないんですけど。
 ……で、12時終わりの予定が、13時15分までサービス残業してきましたよ。
 14時半の電車に乗る予定だったので、間に合わないかと思った(汗

 まぁ、なんとか間に合ってあとは成田空港までいくだけなんですが。
 我孫子駅ってところからJR成田線を使っていくのが最短ルートなんですけどね、成田線ってホント田舎なのね。住んでるところも田舎だとは思うけど、成田線を通ってびっくりした。馬鹿にするわけじゃないけど、ここホントに関東?って思ってしまった。地方出身者は関東に夢とか希望を抱いているのに、乗り換えの成田駅も、なんか辺鄙な場所でした。さ、、さびしい。

 なかなか海外に出られないね。

 いよいよ到着、JRの改札にまさかのパスポート確認! なんじゃこりゃ!
 で、実は国際線は2時間前にチェックインだったんだけど、到着したのがすでに2時間前。チェックインの場所まで行く時間もあって、チェックインしたのは1時間半前ぐらいだったかも。
 頼まれていた化粧品とか(汗)を購入して、手荷物検査と出国手続き。これはスムーズに終わって搭乗口に着いたときには、もう搭乗が始まってました。
 でも、ものすごい人が並んでいたので、ソファに座ってしばらく時間つぶし。地球の歩き方を読んでました(笑

 いよいよ乗り込み。今回は窓側の席を取れたので、ずっと外を見てました。成田空港を利用するのは初めてだったんだけど、今回はかなり吃驚した。
 ――ひ、飛行機渋滞が起きてる!(汗
 いやぁ、飛行機初めてじゃないし、飛行機が離陸待ちしてるシーンもよくあるけどさ、伊丹空港とかじゃ、ここまでの飛行機渋滞はみられないよ? たぶん10台ぐらい待ってました。すげぇ。
 滑走路は誘導のためのライトが左右に光っていて、なんかイルミネーションみたいになってて綺麗でした。

 はい、上海到着。乗っていた時間は3時間半ぐらい? 結構長いなぁと思ったのに、到着したのは意外と早くて21時ごろ。時差ってすごい。預けた荷物が全然流れてこなかったのが唯一のトラブル?ですが、1人出国難無くクリアです。

 彼女が空港まで迎えに来てくれていたので、あとは彼女任せ。

 ようやく上海の日記です!!

 とりあえず夜も遅いので早くホテルに向かいたいということで、リニアモーターカーで移動。当然切符の購入は彼女の役割ですけど(汗

 本当は430km/hまで出るんですが、朝と夜間は最大速度が300km/hなんですよね。帰りも朝早い飛行機なので、今回のスケジュールからいくと、430km/hを体験することはできそうにありません。超残念! 300km/hだと新幹線でも体験できるしね(汗
 でも、加速が早くてあっという間に300km/hまであがってました。すばらしいリニアモーターカー。未来の乗り物だとおもっていたのに、いつの間にか実現しているんだなぁ。東京大阪のリニアモーターカーもできるといいのに。

 

 龍陽路駅からは普通の地下鉄。南京東路駅というのが上海滞在の拠点となるホテルの最寄り駅で、ここまで地下鉄で移動です。地下鉄の切符は、毎回磁気カードを買うシステムで、そのカードをスイカイコカみたいに改札の上に乗せて認識させます。音がしないので通っていいのかよく分からなかったけどね。ちなみに、出るときは改札機の挿入口に挿すと、切符を回収してくれるという、なんだか高級なんだかアナログなんだか分からないシステムです。

 南京東路駅に到着したら、もう21時半ぐらい。台湾のときは結構夜遅くまで店が開いているイメージだったけど、上海の繁華街は結構早い。日本だと、飲食店は23時ぐらいまで開いていることも多いんだけど、上海は21時がいいところ。たまに22時ぐらいまであいているところがあるぐらいで、この日の夕飯はなぜかラーメンでした。ある意味中華料理か。味千ラーメンでしたけど?(汗

 で、ホテル散策。今回の滞在ホテルは星が何個なのかもわからないぐらいホテル。低いほうでね。ただ料金は激安でしたが。
 どれぐらい無名かというと、ネットで検索しても2件しか出てこなかったというぐらい。公式HPもないって(汗
 一応彼女が知り合いから「別に泊まれないことはないぐらい」と聞いて決めたので、まぁ最低限は大丈夫でしょうけど(汗

 ……そのホテルがさ、見つかんないの(汗

 南京東路駅を出た瞬間に思ったんだけど、なんか真夜中なのに工事してるの。なんの工事なんだろう、万博に向けた工事だろうか?
 で、その工事のせいで道が変になってて、地図どおりに行けない。彼女もちょっと焦ってきて、結局なんか変な路地を入っていかないとたどり着けないところにあったんだけど。なんだこのホテル(汗

 とりあえずちっちゃいロビーにいる女の人と彼女がひたすらしゃべり続けて、僕はパスポートを見せただけなんだけど、無事に部屋に案内された。彼女は何をしゃべっていたのだろうか(汗

 部屋はいたって普通。シャワーの水の出が悪いっていうちょっとした欠点があったけど、それ以外は不自由ない部屋で、ホテルは寝るためだけに利用、な僕達にはちょうどよかったのかもしれません。あの値段ならなっとくかな(笑

 上海の水がおいしくなさ過ぎる件についてはまたそのうち機会があれば書くことにしますが、今日は到着して荷物を整理して寝る。明日は上海観光だ!

午後

 週末の午後ってどんな過ごし方してます? 外に出掛ける場合はそれでいいんですが、家にいるとき。

 僕の場合、土曜日はTBS漬けで、「知っとこ!」「ブランチ」という流れで14時になっちゃう。その間に部屋の掃除をしたりしてすっきりするんだよね。
 そのあとはちょっとした雑用をこなしに買い物に出掛けるというリズムになりつつある。だから土曜日は結構あっという間に夜になる。夜になるといろいろテレビ番組もあるしね。昨日から始まった「SP」も面白かったですよ。来週見れねぇけど(汗

 で、日曜日です。日曜日も午前中は増刊号あたりを見て、さて午後のスタート。これが困るんだなぁ、大体の予定は土曜日に終わらせたのでのんびりできる日曜の午後。テレビもあまり面白くないし、テレビに邪魔されるのもやだ。
 のんびり紅茶やコーヒーとお茶菓子食べて、本を読んだりしながら過ごすのって贅沢やん? こーゆーのがしたいの!

 で、先週あたりからFMラジオにはまりだした。またかよ。この時間帯の番組で聞いていて邪魔にならない、かつ感度がよい番組ということで選んだのはbayfm。千葉のラジオなんでまぁここチバラキでもよく聞こえます。
 一応音楽メイン、メールテーマも分かりやすいテーマでとっつきやすい番組だ。

 日差しの入る窓際にソファを置いて、のんびりお茶しながら読書。うん、贅沢。

 ――あれ、こんな贅沢にしてる場合じゃなかったような気もするなぁ。