斎藤孝の「なぜ日本人は学ばなくなったのか」を読了したのでメモ。
とりあえず著者の言いたいことは「リスペクト」が足りない、ということみたいです。それを言うために手を変え品を変え、まわりくどい事をたくさんいってました。
リスペクトが足りない、という部分には共感。圧倒的な力を見せ付けられてそれを目指す、というのは自己成長の最も基本的な精神だと思うし、人間の本質とさえ言ってもいい気がします。それが失われ「楽でさえあればよい」というのは、やっぱりよろしくないよなぁ。
一方で、リスペクトしたいと思える人間が周囲にいない、という現代についても触れてほしいが。
あとは昔はよかった、読書量も減ってるし、哲学一般の知識も豊富だった、という大人の昔話をしている部分が多かったなぁ。若者に読んでもらえるようにと「です」「ます」口調で書いたとしても、こんな回想シーンが多いと若者はつらいかも。「中学生になったら洋楽を聴いて、大学生になるとジャズを聴く」って何のたとえだよ(汗
本で提言するだけじゃなくて、社会のシステム全体を変えるぐらいのことをしないと、そう簡単には日本人が学ぶようにはならないよ。