2018年 センター数学IA 講評

2018年 センター数学IA
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 平易な問題が並び、解きやすい構成だったと思います。ただ、図形センスが問われる出題が2問あり、図形が苦手な受験生には苦しいかったかと思います。データの整理の分野では変数変換を計算する問題もなく、場合の数・確率も昨年のような難しい出題もありませんでした。

第1問[1] 式の変形と計算:やや易

 かなり基礎的な計算問題でした。方程式を解いたりする必要もなく、誘導に乗って5分ぐらいで解けたでしょう。

第1問[2] 命題と論理:やや易

 1~20の整数を3つの集合にわけ、それらの集合の関係の正誤を求める問題。ベン図を書くなり、地道に書き出すなり、ミスに注意すれば完答できる。後半は必要条件・十分条件に関する出題。どちらも基礎レベルでした。

第1問[3] 2次関数の最大最小:標準

 頂点に変数が含まれる最大値最小値の問題でした。分母に変数がくる式変形があったり、設定がやや複雑だったりと、昨年より難しかったと思いますが、難易度としては標準レベルです。

第2問[1] 三角比:やや易

 使用する公式は正弦定理ぐらいでした。どちらかというと図形を丁寧に読み解く能力のほうが必要な出題でした。

第2問[2] データの整理:やや易

 今年は難しい変数の変換などの公式を使う問題はなく、正しくヒストグラムや箱ひげ図を読み取れるかどうかを問われる出題のみで簡単でした。また最後の問題は計算に少し慣れていないと難しいかもしれませんが、知識を必要とせずこれも簡単でした。

第3問 場合の数と確率:標準

 去年のように奇をてらった出題もなく、基礎的な内容を理解していれば完答できる出題でした。易しかったかと思います。

第4問 整数問題:標準

 不定方程式と約数の個数の問題でした。最後の問題は整数問題に慣れていないとちょっときつかったかもしれません。標準レベル、解答だけなら7~8分ぐらいで。

第5問 平面図形:やや易

  前半は基礎的な出題でしたが、第2問[1]と同様、辺の長さの比の大小をもとめて、そこから図形の形状を判断する問題が出題されており、図形が苦手な受験生には厳しかったかもしれません。また、点Dが外心、内心、重心のいずれに該当するのかを確認する問題は、直感がないと時間がかかってしまいそうです。

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