[1]
p > 0 とする。座標平面上の放物線 y = px2 + qx + r を C とし、直線 y = 2x – 1 を l とする。 C は点A ( 1 , 1 ) において l と接しているとする。
(1) q と r を、 p を用いて表そう。放物線 C 上の点 A における接線 l の傾きは ア であることから、 q = イウ p + エ がわかる。さらに、 C は点Aを通ることから、 r = p – オ となる。
(2) v > 1 とする。放物線 C と直線 l および直線 x = v で囲まれた図形の面積は S は
S = p カ ( v3 – キ v2 + ク v – ケ )
である。また、 x 軸と l および 2直線 x = 1 , x = v で囲まれた図形の面積 T は、 T = vコ – v である。
U = S – T は v = 2 で極値をとるとする。このとき、 p = サ であり、 v > 1 の範囲で U = 0 となる v の値を v0 とすると、v0 = シ + √ ス セ である。 1 < v < v0 の範囲で U は ソ 。 ソ に当てはまるものを次の⓪~④のうちから一つ選べ。
⓪ つねに増加する ① つねに減少する ② 正の値のみをとる
③ 負の値のみをとる ④ 正と負のどちらの値もとる
p = サ のとき、 v > 1 における U の最小値は タチ である。
[2]
関数 f ( x ) は x ≧ 1 の範囲でつねに f ( x ) ≦ 0 を満たすとする。 t > のとき、曲線 y = f ( x ) と x 軸および2直線 x = 1 , x = t で囲まれた図形の面積を W とする。 t が t > 1 の範囲を動くとき、 W は、底辺の長さが 2t2 – 2 、他の2辺の長さがそれぞれ t2 + 1 の二等辺三角形の面積とつねに等しいとする。このとき、 x > 1 における f ( x ) を求めよう。
F ( x ) を f ( x ) の不定積分とする。一般に、 F ‘ ( x ) = ツ 、 W = テ が成り立つ。 ツ 、 テ に当てはまるものを、次の⓪~⑧のうちから一つずつ選べ。ただし、同じものを選んでもよい。
⓪ - F ( t ) ① F ( t ) ② F ( t ) – F ( 1 )
③ F ( t ) + F ( 1 ) ④ - F ( t ) + F ( 1 ) ⑤ - F ( t ) – F ( 1 )
⑥ - f ( x ) ⑦ f ( x ) ⑧ f ( x ) – f ( 1 )
したがって、 t > 1 において
f ( t ) = トナ tニ + ヌ
である。よって x > 1 における f ( x ) がわかる。
解答
アイウエ
接線 l : 2x – 1 の傾きは、 2 である。
これと、放物線 y = px2 + qx + r の x = 1 における傾きが等しいので、
y’ = 2px + q
より、
2p・1 + q = 2
q = -2p + 2
オ
放物線が点 ( 1 , 1 ) を通ることより、
1 = p + q + r
= p + ( -2p + 2 ) + r
より、
r = p – 1
である。
カキクケ
となる。
コ
求める図形は台形。
となる。
サ
U = S – T が v = 2 で極値を取るということは、 U'(2) = 0 となる。
より、 v = 2 を代入して、
4p – 4p + p – 4 + 1 = 0
より、 p = 3 となる。
シスセ
p = 3 を代入すると、
より、
(※)
となるので、 U = 0 を満たす v は、
であり、 v > 1 の範囲で U = 0 となるのは、
である。
ソ
U’ = 3v2 -8v +4 = 0
(3v-2)(v-2) = 0
より、関数 U は で極値を取ることがわかるので、で U は減少し、で U は増加する。
よって、 1 < v < v0 の範囲でUは③負の値のみをとる。
タチ
U が最小値を取るのは v = 2 のときなので、
(※)式:
U = v3 -4v2 + 4v – 1
に v = 2 を代入して、
U = 8 – 16 + 8 – 1 = -1
となる。
ツテ
題意より、
より、
である。
また、考える範囲で f ( x ) ≦ 0 であるような関数であることに注意すると、
となる。
トナニヌ
題意より、
W = 2t3 -2t
であるから、
となる。
コメント