c を正の定数として、不等式
②
を考える。
3を底とする②の両辺の対数をとり、 t = log3 x とおくと
tソ – タ t + タ log3 c ≧ 0 ③
となる。ただし、対数 loga b に対し、 a を底といい、 b を真数という。
のとき、②を満たす x の値の範囲を求めよう。③により
t ≦ チ , t ≧ ツ
である。さらに、真数の条件を考えて
テ < x ≦ ト , x ≧ ナ
となる。
次に、②が x > テ の範囲でつねに成り立つような c の値の範囲を求めよう。
x が x > テ の範囲を動くとき、 t のとり得る値の範囲は ニ である。 ニ に当てはまるものを、次の⓪~③のうちから一つ選べ。
⓪ 正の実数全体 ① 負の実数全体
② 実数全体 ③ 1以外の実数全体
この範囲の t に対して、③がつねに成り立つための必要十分条件は log3 c ≧ ヌ ネ である。すなわち、 c ≧ ノ√ ハヒ である。
解答
ソタ
問題文の指示の通り計算すると、
となる。
チツテトナ
を代入して、
より、 t ≦ 1 , t ≧ 2 となる。
さらに、 x = 3t であるから、真数条件を含めて考えると、
0 < x ≦ 3 , 9 ≦ x
となる。
ニ
t = log3 x が x > 0 で取りうる値は ② 実数全体 である。
ヌネノハヒ
③が常に成り立つということは、2次方程式 の判別式 D ≦ 0 であるということなので、
を解いて、
すなわち、
となる。
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