2022年 共通テスト数学IA 第4問

2022年 共通テスト数学IA >>数学IIB
講評 第1問[1] 第1問[2] 第1問[3] 第2問[1] 第3問 第4問 第5問

 54 = 625 を 24 で割ったときの余りは1に等しい。このことを用いると、不定方程式
  54x – 24y = 1……①
の整数解のうち、 x が正の整数で最小になるのは
  x =  ア  , y =  イウ 
であることがわかる。

 また、①の整数解のうち、 x が2桁の正の整数で最小になるのは
  x =  エオ  , y =  カキク 
である。

(2) 次に、 6252 を 55 で割ったときの余りと、 25 で割ったときの余りについて考えてみよう。まず
  6252 = 5
であり、また m =  イウ  とすると
  6252 = 2m2 + 2m + 1
である。これらより、 6252 を 55 で割ったときの余りと、 25 で割ったときの余りがわかる。

(3) (2)の考察は不定方程式
  55x – 25y = 1……②
の整数解を調べるために利用できる。
 x , y を②の整数解とする。 55x は 55 の倍数であり、 25 で割ったときの余りは1となる。よって、(2)により、 55x – 6252 は 55 でも 25 でも割り切れる。 55 と 25 は互いに素なので、 55x – 6252 は 55・25 の倍数である。
 このことから②の整数解のうち x が3桁の正の整数で最小になるのは
  x =  サシス  , y =  セソタチツ 
であることがわかる。

(4) 114 を 24 で割ったときの余りは1に等しい。不定方程式
  115x – 25y = 1
の整数解のうち、 x が正の整数で最小になるのは
  x =  テト  , y =  ナニヌネノ 
である。

解答

アイウ

 「54 = 625 を 24 で割った余りが 1 」であることから、
  54 – 24a = 1
が成り立つ。これは実際に計算できて、 a = 39 となるので、
  54・1 – 24・39 = 1……①’
となる。よって x = 1 , y = 39 である。

エオカキク

 ① – ①’ より、
  54 ( x – 1 ) = 24 ( y – 39 )……①”
であり、 54 と 24 は互いに素だから、 x – 1 は 24 の倍数となるので、
  x – 1 = 24k
である。これを満たす x が正の整数で最小になるのは、 k = 1 のとき x = 17 である。これを①”に代入して、 y = 664 である。

  6252 = (54)2 = 58

 ①’より
  54 = 24m + 1
となり、これを両辺2乗すると、
  (6252 = ) 58 = 28m2 + 2・24m + 1
      = 28m2 + 25m + 1
となる。

サシスセソタチツ

 問題文をよく読むのは次の設問でよい。ここでは問題文にある通り、「 55x – 6252 は 55・25 の倍数である」ことから、 m を整数として、
  55x – 58 = 55・25k
が成り立つ。両辺 55 で割ると、
  x – 125 = 32m
となる。
 ここで、 x ができるだけ小さい3桁の正の整数となる m を探すと、( m = -1 のときは x = 93 で不適なので、) m = 0 のとき、 x = 125 が求める解答である。これを②に代入して、
  y = 390625 – 132 = 12207

テトナニヌネノ

 ノーヒントだからこそ、これまでの流れを適応して解く。

((1)の前半の流れより、)問題文より、
  114 – 24b = 1
が成り立ち、これを計算して解くと b = 915 であるから、
  114・1 – 24・915 = 1
が成り立つ。

((2)の流れ)
 今の式を、
  114 = 24・915 + 1
として両辺2乗すると、
  118 = 28・9152 + 25・915 + 1
であるから、「 118 を 115 で割った余りは 0 、 25 で割った余りは 1 」である。

((3)の流れ)
 いま、整数 x , y が
  115x – 25 y = 1……③
を満たすとすると、「 115x を 115 で割った余りは 0 、 25 で割った余りは 1 」であるとわかる。
 これら2つの「 」の内容から、
  115x – 118 は 115 でも 25 でも割り切れる
といえる。よって、n を整数として、
  115x – 118 = 115・25n
が成り立つ。両辺 115 で割って、
  x – 113 = 25n
  x – 1331 = 32n
  x = 32n + 1331
である。 x が正の整数で最小となるのは、 n = -41 のとき、 x = 19 である。これを③に代入して、
  y = 115・19 – 132 = 95624

コメント

タイトルとURLをコピーしました