全体を通じて平易な問題が並びました。第1問[2]の後半は図示して最大値を見つけなければならず、第4問も図形的な特徴に気づくことが求められるので、少し引っかかってしまった人もいるかも知れませんが、標準的な問題を解く練習をしていた受験生であれば高得点が狙えたでしょう。
第1問[1] 三角関数:やや易
前半は三角関数の不等式で、三角関数の加法定理と合成の公式を用いて変形する。後半は解と係数の関係を用いて三角方程式をうまく解きます。どちらも簡単な出題でした。
第1問[2] 指数と対数:やや易
(1)は対称式の扱いと同様の考え方で解くことができる基本問題でした。(2)の前半は対数の公式をうまく使って式変形します。最後の2問はXY平面上の範囲を実際に描いて考えるのが良いだろう。
第2問 微分積分:標準
前半は接線の公式を駆使して解きます。後半は x = a の位置関係をイメージできるかがポイントでした。そこさえクリアできれば難しいことはありませんでした。昔ほど計算量も多くないので解き易かったでしょう。
第3問 数列:標準
センターではよくある、無理やり作った数列の形を解きほぐしていくタイプの問題です。今年はわかりにくい流れはなかったので、問題文の指示通りに解いていけば解くことができますが、途中の計算ミスには注意が必要です。検算をしながら少し時間を使いましょう。
第4問 ベクトル:標準
最後のセンターも空間図形でした。誘導が丁寧なので誘導に乗って解いていくことが重要です。OAとCBが平行であることに気づいたり、Dを含む三角形が1:2:√3の直角三角形になっていることなどに気づくところがポイントでした。
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