a を実数とし、 f ( x ) = ( x – a ) ( x – 2 ) とおく。また、とする。
(1) a = 1 のとき、 F ( x ) は x = ア で極小になる。
(2) a = イ のとき、 F ( x ) はつねに増加する。また、 F ( 0 ) = ウ であるから、 a = イ のとき、 F ( 2 ) の値は エ である。
エ の解答群
⓪ 0 ① 正 ② 負
(3) a > イ とする。 b を実数とし、 とおく。
関数 y = G ( x ) のグラフは、 y = F ( x ) のグラフを オ 方向に カ だけ平行移動したものと一致する。また、 G ( x ) は x = キ で極大になり、 x = ク で極小になる。
G ( b ) = ケ であるから、 b = キ のとき、曲線 y = G ( x ) と x 軸との共有点の個数は コ 個である。
オ の解答群
⓪ x軸 ① y軸
カ の解答群
⓪ b ① -b ② F ( b )
③ - F ( b ) ④ F ( – b ) ⑤ - F ( – b )
解答
ア
いま、 y = ( x – 1 ) ( x – 2 ) である。
y ≧ 0 すなわち、 x ≦ 1 , 2 ≦ x の範囲では F ( x ) は増加し、 1 ≦ x ≦ 2 では F ( x ) は減少する。すなわち、 y = F ( x ) のグラフは以下のようになる。よって極小となるのは、 x = 2 のときである。
イ
逆に、F ( x ) が常に増加するということはすべての x において y ≧ 0 であるということである。
y = ( x – a ) ( x – 2 ) ≧ 0
が常に成り立つということは、 y = ( x – a ) ( x – 2 ) のグラフと x 軸が接する、または交点が存在しないということである。
それは a = 2 のときである。
( x – a ) ( x – 2 ) = x2 – ( 2 + a ) x + 2a = 0 の判別式 D ≦ 0
としてもよい。
D = ( a + 2 )2 – 4・2a
= a2 – 4a + 4
= ( a – 2 )2 ≦ 0
を解いて、 a = 2 としてもよい。ですが、図から明らかなことなので、上記解答が理解できるようになりましょう。
ウ
積分範囲が 0 から 0 となるので、 である。
エ
a = 2 のとき F ( x ) は常に増加であり、 f ( 0 ) = 0 から始まって常に増加ということから、 F ( 2 ) の値は① 正である。
オカ
F ( x ) , G ( x ) の定義の式から、
すなわち、
G ( x ) = F ( x ) – F ( b )
となる。よって、 y = G ( x ) のグラフは y = F ( x ) のグラフを ① y 軸方向に ③ - F ( b ) だけ平行移動したものであるといえる。
キク
y = G ( x ) のグラフは y = F ( x ) のグラフを y 軸方向に平行移動しただけであるから、極大極小を与える x の値は、 y = F ( x ) と変わらない。
いま、 a > 2 であるから、y = F ( x ) のグラフは、(先程までと違い、) x = 2 のとき極大、 x = a のときが極小となる。
ケ
積分範囲を考えて、 である。
コ
いま、 b = 2 だとすれば、 G ( 2 ) = 0 が極大値ということだから、 y = G ( x ) のグラフは次のようになり、 x 軸との共有点の個数は 2 個となる。
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