cを正の整数とする。xの2次方程式
2x2 + ( 4c – 3 ) x + 2c2 – c – 11 = 0……①
について考える。
(1) c = 1 のとき、①の左辺を因数分解すると
( ア x + イ ) ( x – ウ )
であるから、①の解は
x = イ ア , ウ
である。
(2) c = 2 のとき、①の解は
x = – エ ± √ オカ キ
であり、大きい方の解をαとすると
5α = – ク ± √ ケコ サ
である。
また、 m < 5α < m + 1 を満たす整数 m は シ である。
(3) 太郎さんと花子さんは、①の解について考察している。
太郎:①の解は c の値によって、ともに有理数である場合もあれば、ともに無理数である場合もあるね。c がどのような値のときに、解は有理数になるのかな。
花子:2次方程式の解の公式の根号の中に着目すればいいんじゃないかな。
①の解が異なる二つの有理数であるような正の整数 c の個数は ス 個である。
解答
アイウ
c = 1 のとき、
①の左辺 = 2x2 + x – 10
= ( 2x + 5 ) ( x – 2 )
エオカキ
c = 2 のとき、①は
2x2 + 5x – 5 = 0
であり、解の公式より、
である。
クケコサ
大きい方の解αは、
である。求める値は、分母の有理化によって、
となる。
シ
8 < √65 < 9 であることから、
より、
より、求める m は m = 6 である。
ス
①を解の公式で解いたときの根号の中身は、
( 4c – 3 )2 – 4・2・(2c2 – c – 11 ) = 97-16c ( = M とおく)
であり、これが平方数になっていればよい。
この数が負になることはないので、限りがあるので、以下書き出して数える。
c = 1 のとき M = 81(平方数)より、解は有理数になる
c = 2 のとき M = 65 となるので、解は無理数
c = 3 のとき M = 49(平方数)より、解は有理数になる
c = 4 のとき M = 33 となるので、解は無理数
c = 5 のとき M = 17 となるので、解は無理数
c = 6 のとき M = 1(平方数)より、解は有理数になる
ことから、解が有理数になる正の整数の個数は 3 つ。
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