平面上の点 O を中心とする半径 1 の円周上に 3 点 A , B , C があり、 および を満たすとする。 t を 0 < t < 1 を満たす実数とし、線分 AB を t : ( 1 – t ) に内分する点を P とする。また、直線 OP 上に点 Q をとる。
(1) cos∠AOB = アイ ウ である。
また、実数 k を用いて と表せる。したがって
= エ + オ ……①
= カ + キ
となる。
と が垂直になるのは、 t = ク ケ のときである。
エ ~ キ の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
⓪ kt ① ( k – kt ) ② ( kt + 1 )
③ ( kt – 1 ) ④ ( k – kt + 1 ) ⑤ ( k – kt – 1 )
以下、 t ≠ ク ケ とし、∠OCQ が直角であるとする。
(2) ∠OCQ が直角であるとことにより、(1)の k は
k = コ サ t – シ ……②
となることがわかる。
平面から直線 OA を除いた部分は、直線OAを境に二つの部分に分けられる。そのうち、点 B を含む部分を D1 、含まない部分を D2 とする。また、平面から直線 OB を除いた部分は、直線 OB を境に二つの部分に分けられる。そのうち、点 A を含む部分を E1 、含まない部分を E2 とする。
- 0 < t < ク ケ ならば、点 Q は ス 。
- ク ケ < t < 1 ならば、点Q は セ 。
ス 、 セ の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
⓪ D1 に含まれ、かつ E1 に含まれる
① D1 に含まれ、かつ E2 に含まれる
② D2 に含まれ、かつ E1 に含まれる
③ D2 に含まれ、かつ E2 に含まれる
(3) 太郎さんと花子さんは、点 P の位置と の関係について考えている。 t = 12 のとき、①と②より、 = √ ソ とわかる。
太郎: のときにも = √ ソ となる場合があるかな。
花子: を t を用いて表して、 = √ ソ を満たす t の値について考えればいいと思うよ。
太郎:計算が大変そうだね。
花子:直線 OA に関して のときの点 Q と対称な点を R としたら、 = √ ソ となるよ。
太郎: を と を用いて表すことができれば、 t の値が求められそうだね。
直線 OA に関して、 t = 12 のときの点 Q と対称な点を R とすると
= タ
= チ + ツ
となる。
t ≠ 12 のとき = √ ソ となる t の値は テ ト である。
解答
アイウ
A , B , C は半径 1 の円周上にあるので、である。内積の定義より、
より、 cos∠AOB = -23
エオカキ
点Pの定義より、
だから、
である。
また、 であるから、
である。これを式③としておく。
クケ
より、
より、
- 23 t + ( 1 – t ) = 0
を解いて t = 35 である。
コサシ
であるから、
を整理して、
( k – kt + 1 ) – 23 kt = 0
となるので、これを k について解いて、
k = 35t – 3
である。
スセ
t = 35 のときの図は以下のようになっている。
よって、 t が 0 < t < 35 の範囲にあるときは、直線 OP は以下の図のようになるので、点 Q は領域 D2 、領域 E2 に含まれる。よって③が正解。
また、 t が 35 < t < 1 の範囲にあるときは、直線 OP は以下の図のようになるので、点 Q は領域 D1 、領域 E1 に含まれる。よって⓪が正解。
ソ
t = 1/2 を式②に代入して、 k = -6 である。これらを式①に代入すると、
となるので、
であるから、 OQ = √6 となる。
タチツ
点 R は、t = 1/2 のときの、点Qを直線OAに関する対称な点であるから、
である。式③に、 t = 1/2 , k = – 6 を代入して、
となる。
テト
誘導にある通り、 を求めると、
となる。
直線ABと直線ORの交点を P とすると、
であるから、
lt = 3 , l ( 1 – t ) = 1
となるので、これを解いて l = 4 , t = 34 となる。
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