実数 x に関する2つの条件 p , q を
p : x = 1
q : x2 = 1
とする。また、条件 p , q の否定をそれぞれ p , q で表す。
(1) 次の ケ 、 コ 、 サ 、 シ に当てはまるものを、下の⓪~③のうちから一つずつ選べ。ただし、同じものを繰り返し選んでも良い。
p は q であるための ケ 。
p は q であるための コ 。
( p または q ) は q であるための サ 。
( p かつ q ) は q であるための シ 。
⓪ 必要条件だが十分条件でない
① 十分条件だが必要条件でない
② 必要十分条件である
③ 必要条件でも十分条件でもない
(2) 実数 x に関する条件 r を
r : x > 0
とする。次の ス に当てはまるものを、下の⓪~⑦のうちから一つ選べ。
3つの命題
A : 「 ( p かつ q ) ⇒ r 」
B : 「 q ⇒ r 」
C : 「 q ⇒ p 」
の真偽について正しいものは ス である。
⓪ Aは真、Bは真、Cは真
① Aは真、Bは真、Cは偽
② Aは真、Bは偽、Cは真
③ Aは真、Bは偽、Cは偽
④ Aは偽、Bは真、Cは真
⑤ Aは偽、Bは真、Cは偽
⑥ Aは偽、Bは偽、Cは真
⑦ Aは偽、Bは偽、Cは偽
解答
詳しい解法については、次のページで勉強してください。
ケ
q : x2 = 1 ⇔ x = ±1 ということ。いま、
q ⇒ p は偽(反例: x = -1 のとき)
p ⇒ q は正
であるから、 q は p であるための 必要条件であるが十分条件ではない。よって、⓪が正解。
コ
p とは、 x が 1 以外のすべての実数だということ。
p ⇒ q は偽(反例: x = 3 など)
q ⇒ p は偽(反例: x = 1 のとき)
であるから、 p は q であるための必要条件でも十分条件でもない。答えは③。
サ
( p または q ) とは、 x ≠ -1 ということ。
x ≠ -1 ⇒ q : x = ±1 は偽(反例は x = 3 など)
q : x = ±1 ⇒ x ≠ 1 も偽(反例は x = 1 のとき)
であるから、( p または q ) は q であるための必要条件でも十分条件でもない。答えは③。
シ
( p かつ q ) とは、 x = -1 ということ。
x = -1 ⇒ q : x = ±1 は真。
q : x = ±1 ⇒ x = -1 は偽(反例は x = 1 のとき)
であるから、( p かつ q ) は q であるための十分条件であるが必要条件ではない。よって答えは①。
ス
( p かつ q ) とは、 x = 1 ということ。 x = 1 ⇒ x > 0 は真。
x = ±1 ⇒ x > 0 は偽(反例は x = -1 )
x ≠ ±1 ⇒ x ≠ 1 は真。
以上より、答えは②。
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