今更かよ!? という声も聞こえてきそうだけど、森博嗣を読んでいます。母親が数年前に購読していたもので、いつでも読めると思うと読む機会を失うものです。今回は文庫化3冊目の「笑わない数学者」です。
三重県が出てきます。地元です。青山高原! なんてことを言っている場合ではありません。でもミステリーだから中身は書けません。ネット上で検索してみると、「トリックが簡単すぎるから面白くない」なんてことを書いてあります。確かに。細かい事はともかく、「多分そうじゃないかなぁ?」ぐらいにはトリックが分かります。でも、それだけじゃない。
この作品には非常に細かいウラが存在する。トリックなど、どうでもいいのである。
文庫の最後の15ページ、そこにすべての謎賭けが、著者からの挑戦が書かれている。あの老人は誰なのか。誰が誰なのか。定義と物語の中に書かれた一字一句とを比較する事から答えを導くという、非常に数学的な謎掛けを提示している。その解説は他のHPにいろいろ書かれているのでここで書く必要もあるまい。
本書の中に出てきた「5つの自然数を選んで円状に並べたとき、その隣り合う数字を任意個数選んで、21までの自然数をすべて作る」というパズルがすぐには解けませんでした。ビリヤードは9までだと思ってた自分が馬鹿だった(汗